肩関節周囲炎(四十肩)のアプローチ

四十肩・五十肩の本当の原因とは?

「腕が上がらない」「夜中に肩が痛くて目が覚める」——五十肩は決して単なる筋肉痛や一時的な疲労ではありません。医学的には、肩の関節を包む袋(関節包)に強い「炎症」が起き、それが進行することで組織が「癒着・肥厚」し、関節が固まってしまう(拘縮)状態です。放置すると可動域制限が後遺症として残ることもあるため、適切な病期(フェーズ)の見極めと治療が不可欠です。

フェーズ別治療

五十肩の治療は、「急性期」「拘縮期」「回復期」の3つのステップに合わせて運動を変えることが最大の鍵となります。

① 急性期
(炎症が強く、じっとしていても痛い時期)

この時期に無理やり腕を上げるのは逆効果です。まずは腕の重みを利用して関節内の圧力を下げ、癒着を防ぐ安全な運動から始めましょう。

② 拘縮期〜回復期
(強い痛みが引き、固まりを感じる時期)

炎症が落ち着いたら、少しずつ関節の動きを取り戻す訓練へ移行します。重力の影響を排除して安全に動かせる仰向けでの運動や、五十肩で最も制限されやすい「外旋(外に開く動き)」を改善するストレッチが効果的です。