変形性膝関節症の悪循環をストップ

痛みの本当の原因「悪循環」とは?

変形性膝関節症の「歩き始めに膝が痛い」「階段を降りるのが辛い」という症状は、長年の力学的負荷によって膝のクッションである「硝子軟骨」がすり減ることで始まります。実は、軟骨そのものには神経がないため、すり減ること自体が痛いわけではありません。剥がれ落ちた軟骨の破片(摩耗粉)が関節の袋(滑膜)を刺激して「炎症」を起こすことが痛みの真犯人です。さらに進行すると、関節を安定させようと体が反応し、「骨棘(こっきょく)」と呼ばれるトゲのような骨の増殖を引き起こして変形が進行します。

立ち方・歩き方のアドバイス

  • O脚傾向の方: 意識して「足の親指(母趾球)」側に少し体重を乗せることで、膝の内側に集中する負担を外側へ分散させます。
  • X脚傾向の方: 逆に「足の小指」側を意識して立つことで、バランスを整えます。

悪循環を断つ安全な運動療法

痛いからといって動かさないでいると、太ももの筋肉が衰え、さらに膝への負担が増す「悪循環」に陥ります。当院では、関節を曲げ伸ばしせず、軟骨を擦り減らさずに太ももを鍛えられる安全なトレーニングを第一選択として指導しています。