[01] 頸部・肩甲骨の運動療法

【No.1】 肩甲骨の挙上・下制運動

<肩こり・ストレートネック・血流改善>

STEP
椅子に深く腰掛けるか直立し、背筋を伸ばします。

STEP
両肩をすくめるようにして耳に近づけます。

STEP
肩の力を一気にストンと抜き、ゆっくりと元の位置に下ろします

■ 回数・頻度の目安
10回 を1セット
1日 3セット(デスクワークの合間などに)

⚠️ 注意点・ポイント

反動をつけず、呼吸を止めないように行いましょう。

肩の筋肉の収縮と弛緩を繰り返すことで「筋ポンプ作用」を働かせます。滞った血液の循環を促進し、末梢神経への圧迫を予防する効果があります。

【No.2】 頸部の軽度回旋運動

<頸椎症・首の可動域制限・肩こり>

STEP
正面を向いた姿勢から、リラックスします。

STEP
痛みの出ない限界の手前まで、ゆっくりと首を右側に回します。

STEP
ゆっくり正面に戻り、左側も同様に行います。

■ 回数・頻度の目安
左右各5回 を1セット
1日 2〜3セット 

⚠️ 注意点・ポイント

首を回した際に、腕や手に「しびれ」が走る場合は神経を圧迫しているサインです。直ちに中止してください。

首を回す動作は、解剖学的に神経の出口(椎間孔)を狭める性質があります。痛みの出ない範囲で動かすことが、安全に可動域を保つ鉄則です。

【No.3】 頸部側屈ストレッチ

<起床時のこわばり・首の横の痛み>

STEP
右手を頭の左側に軽く添えます。

STEP
手の重みを利用して、首を右側へゆっくり倒していきます。

STEP
左肩が一緒に持ち上がらないように意識してキープします。

■ 回数・頻度の目安
1回 15〜20秒キープ を左右各2セット
1日 2セット(起床時が効果的です)

⚠️ 注意点・ポイント

手で強く引っ張るのではなく、自然な手の重みで伸ばしましょう。

胸鎖乳突筋や斜角筋を適切に伸張させることで、頸椎への過度な負担を軽減します。朝起きた時の首のこわばり解消に最適です。

【No.4】 肩甲骨はがし(壁面スライド運動)

<慢性肩こり・肩甲骨の動き改善>

STEP
壁に背中をつけて直立します。

STEP
両腕を伸ばしたまま、肩の高さまで上げます

STEP
壁に沿わせながら、腕を上方へゆっくり万歳するようにスライドさせます。

■ 回数・頻度の目安
5〜10回 を1セット
1日 2〜3セット 

⚠️ 注意点・ポイント

痛みが出ない限界の角度で止め、無理に上げすぎないでください。

肩甲骨の動きが悪くなると、代償として首や肩関節が無理をしてしまいます。肩甲骨のスムーズな滑走性を取り戻すことが、肩こり根本解決の近道です。

運動を中止する目安
  • 運動中や運動後に、痛みがかえって強くなる
  • 手足のしびれが出る・広がる
  • めまい・ふらつき・強い疲労感が出る

上記のような症状が出た場合はその運動を中止し、無理をせずご相談ください。痛みの原因を確認したうえで、安全なメニューから再開しましょう。

受診のご案内(長野市の整形外科・上野医院)

首こり・肩こりが続く方、どの運動をしてよいか不安な方は、お気軽にご相談ください。一般整形外科の外来は予約不要です。

整形外科直通:026-232-2861(電話受付 9:30〜17:00/休診:日曜・祝日)

※本ページは一般的な運動・医学情報の提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。症状がある場合は医療機関を受診してください。

このページの監修:上野琢郎(整形外科専門医)|上野医院(長野県長野市三輪4丁目6-2)