あなたの受けるピコなんて機械?

あなたが受ける
ピコレーザー
機械名はご存知ですか?

波長の違いがダウンタイムを左右する理由を、医学論文とともに解説します。

ピコレーザーは「ピコレーザー」という一つの機械ではありません。
波長やメーカーによって複数の種類があり、
使用する機器によって施術後の反応も異なります

ピコフラクショナルに興味を持って調べると、「数日かさぶたが続いた」「点状出血が出た」という体験が出てくることがあります。
一方で「翌日から普通に過ごせた」という情報もあります。

この違いはどこから来るのか

その答えのひとつが、機器の波長にあります。

当院の使うCynosure社製 PicoSure は 755nm アレキサンドライトレーザーを使用しています。

ピコフラクショナルは、ピコ秒レーザー(兆分の1秒の超短パルス)にフォーカスレンズを装着し、皮膚の内部に微細なLIOB(レーザー誘起光学破壊)を起こす治療です。この微細な損傷が引き金となり、コラーゲン・エラスチンの産生が促進されます。
毛穴・ニキビ跡・小じわの改善、陶器肌を目的として用いられています。

重要ポイント

市販されている主なピコ秒美容レーザーの多くは、1064nm(Nd:YAGレーザー)を使用しています。
当院のPicoSure は、755nm(アレキサンドライトレーザー)を主波長とする機器です。

アレキサンドライトレーザーの
ピコレーザーはピコシュアのみです!

波長755nm
(PicoSure)
1064nm
(その他多くのピコレーザー)
レーザー媒体アレキサンドライトNd:YAG
メラニン吸収高い相対的に低い
血管(ヘモグロビン)吸収低い相対的に高い
LIOBによるコラーゲン産生あり(確認済)あり(確認済)
施術後の点状出血起きにくい約60%の症例で報告あり※
施術後の紅斑の強さ最も少ない最も多い

※ 1064nmフラクショナルのペテキア頻度については Park et al., Annals of Dermatology, 2021 より。

755nmと1064nm・532nmのフラクショナルピコ秒レーザーを直接比較した組織学的研究が、査読付き専門誌に掲載されています。

Tanghetti E, Jennings J.
A comparative study with a 755 nm picosecond Alexandrite laser with a diffractive lens array and a 532 nm/1064 nm Nd:YAG with a holographic optic. Lasers in Surgery and Medicine. 2018;50(1):37-44. DOI: 10.1002/lsm.22752

研究の概要 ピコレーザの比較研究

Fitzpatrickスキンタイプ I〜VI の患者8名を対象に、755nmアレキサンドライトと532nm/1064nm Nd:YAGの2機種を同一患者の背部で直接比較し、組織学的・臨床的に解析した研究です。

確認された主な結果

532nmおよび1064nmのフラクショナル照射では、表在血管への熱的損傷による皮膚内出血が観察された。
一方755nmは、メラニンへの選択的吸収により血管へのダメージが回避された。
施術直後の紅斑の強さも 
1064nm > 532nm > 755nm の順で、
755nmが最も少なかった。
**ピコシュアはピコレーザのなかで唯一の755レーザーです

STEP
施術直後

赤み・ほてり感が生じることがあります

STEP
1〜3時間後

多くの方で赤みが落ち着きます。
メイクアップ可能です

STEP
翌日

多くの方が通常のスキンケア・生活に戻れます

STEP
数日〜数週間

色素病変が一時的に濃くなり(ダークニング)、その後自然に剥落。治療効果は数週〜数ヶ月かけて現れます

*照射強度・治療部位・肌の状態によって個人差があります。高出力設定(瘢痕・深いニキビ跡など)では、赤みが2〜3日続く場合があります。

  • シミ・くすみ・毛穴が気になる
  • ニキビ跡・小じわの改善を目指したい
  • ダウンタイムをできる限り短くしたい
  • 仕事や外出の翌日でも通いたい
  • 「かさぶたが数日続く治療は難しい」という方

PicoSureは、ピコレーザーの中でも導入コストが高い部類に入るレーザーです。
そのため、施術費用は一部の他のピコレーザー治療と比べてやや高めになります。

その背景にあるのが、上記の波長特性にもとづく
ダウンタイムの短さです。
「仕事が休めない」「翌日に予定がある」という方にとっては、その点を治療選択の判断材料にしていただければと思います。

料金

ピコフラクショナル:38,500円(税込)
推奨回数:3〜5回 / 間隔:2〜4週間

主なリスク・副作用
  • 一時的な赤み・ほてり感(数時間〜24時間)
  • 色素病変の一時的な色調変化(2〜5日で自然消退)
  • 高出力設定では赤みが2〜3日続くことがある
  • 炎症後色素沈着
  • 自由診療です。施術前にカウンセリングにてリスク・費用・回数の目安を詳しくご説明します。
参考文献

1. Tanghetti E, Jennings J. A comparative study with a 755 nm picosecond Alexandrite laser with a diffractive lens array and a 532 nm/1064 nm Nd:YAG with a holographic optic. Lasers Surg Med. 2018;50(1):37-44. DOI: 10.1002/lsm.22752

2. Zhou X, et al. An update on fractional picosecond laser treatment: histology and clinical applications. Lasers Med Sci. 2023;38(1). DOI: 10.1007/s10103-022-03704-y

3. Park JY, et al. Efficacy and Safety of Treatment with Fractional 1,064-nm Picosecond Laser with Diffractive Optic Element for Wrinkles and Acne Scars. Ann Dermatol. 2021;33(3):254-260.

まとめ

ピコレーザーは色々種類がある

当院はピコシュアを導入

ピコシュアはピコレーザーの中で唯一のアレキサンドライトレーザー(他はYAGが多い)。

アレキサンドライトレーザーは他の波長と比べダウンタイムが短く、施術直後の紅斑もすくない。