[05] 膝関節の運動療法

【No.14】 大腿四頭筋セッティング(クアドセッティング)

<変形性膝関節症・安全な筋力強化>

STEP
足を前方へ伸ばします。

STEP
膝の裏を床に押し付けるように、太ももの前側の筋肉にギュッと力を入れますして耳に近づけます。

STEP
力を入れた状態でキープし、ゆっくり緩めます。

■ 回数・頻度の目安
5秒キープ × 10回 を1セット(左右交互に)
1日 2〜3セット 

⚠️ 注意点・ポイント

膝に水が溜まっている時や、激しい痛みがある時は控えてください。 

関節の曲げ伸ばしを伴わないため、軟骨に物理的な摩擦ダメージを与えることなく、安全に太ももの筋肉を鍛えることができます。

【No.15】 ハムストリングスのストレッチ(椅子座位)

<膝痛・膝が真っ直ぐ伸びにくい方>

STEP
椅子に座った状態で、片足を前に伸ばしてかかとを床につけます。

STEP
背筋を伸ばしたまま、股関節を支点にして体をゆっくりと前方に倒します。

STEP
太ももの裏側に軽い伸びを感じる位置でキープします。

■ 回数・頻度の目安
1回 20〜30秒キープ を左右各2〜3回
1日 2セット 

⚠️ 注意点・ポイント

背中が丸まると効果が失われます。「お辞儀」をするように骨盤から倒しましょう。

膝を真っ直ぐ伸ばして歩くためには、太もも裏の柔軟性が不可欠です。ここを伸ばすことで、膝への不自然な負荷を軽減します。

【No.16】 大腿四頭筋のストレッチ(立位)

<膝痛・お皿(膝蓋骨)の動き改善>

STEP
片側の足首を後ろ手で掴み、かかとをお尻に向かってゆっくり引き寄せます。

STEP
太ももの前側に軽い伸びを感じる位置で保持します。

■ 回数・頻度の目安
1回 20〜30秒キープ を左右各2〜3回
1日 2セット

⚠️ 注意点・ポイント

バランスを崩しやすい方は転倒に注意し、困難な場合は横向きに寝て行ってください。

太もも前側の過緊張を和らげ、膝蓋骨(お皿の骨)のスムーズな滑り運動を正常化させるための重要なストレッチです。

【No.17】 ヒールスライド(膝の曲げ伸ばし)

<膝の関節拘縮・可動域の拡大>

STEP
片脚を伸ばした状態から開始します。

STEP
かかとを床(またはベッド面)にすりながら、ゆっくりと膝を曲げてかかとをお尻に近づけます。

STEP
痛みの出ない範囲まで曲げたら、再びかかとをすりながらゆっくり伸ばします。

■ 回数・頻度の目安
左右各10回 を1セット
1日 2〜3セット 

⚠️ 注意点・ポイント

急激な動作は避け、ベッドなど滑りやすい場所で行うと効果的です。 

余分な筋力を使わずに自力で関節を動かす訓練です。関節内の循環を促し、組織の癒着を防ぐ効果があります。

運動を中止する目安
  • 運動中や運動後に、痛みがかえって強くなる
  • 手足のしびれが出る・広がる
  • めまい・ふらつき・強い疲労感が出る

上記のような症状が出た場合はその運動を中止し、無理をせずご相談ください。痛みの原因を確認したうえで、安全なメニューから再開しましょう。

受診のご案内(長野市の整形外科・上野医院)

膝の痛み・階段のつらさでお悩みの方は、膝の状態を確認したうえで安全な運動をご案内します。一般整形外科の外来は予約不要です。

整形外科直通:026-232-2861(電話受付 9:30〜17:00/休診:日曜・祝日)

※本ページは一般的な運動・医学情報の提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。症状がある場合は医療機関を受診してください。

このページの監修:上野琢郎(整形外科専門医)|上野医院(長野県長野市三輪4丁目6-2)