骨粗鬆症
長野市で骨粗鬆症の検査・治療をお考えの方へ。「沈黙の疾患」と呼ばれる骨粗鬆症の怖さと、骨折を防ぐための治療について上野医院(整形外科)が解説します。
- 骨粗鬆症は自覚症状のない「沈黙の疾患」。国内の患者は推計約1,280万人
- 治療の目的は数値の改善ではなく、骨折と寝たきりを防ぐこと
- 身長が縮んだ・背中が丸くなってきたら、早めに検査を(保険診療)
骨粗鬆症が引き起こす4大骨折
骨粗鬆症は「沈黙の疾患」と呼ばれ、初期には全く自覚症状がありません。しかし、放置すると転倒やちょっとした衝撃で大腿骨頸部骨折(足の付け根)や腰椎圧迫骨折(腰)、橈骨遠位端骨折(手首)、上腕骨近位部骨折(肩)など、ADLの原因となる骨折を引き起こす恐ろしい疾患です。
専門的アプローチ
骨粗鬆症の治療は現在大きく進歩しており、単なるカルシウム補給ではなく「骨が溶けるのを防ぐ薬(骨吸収抑制剤)」や「新しい骨を作るのを促す薬(骨形成促進剤)」など、患者様の状態に合わせた専門的な薬剤を選択します。(※ワーファリン等の内服薬がある場合は、納豆などビタミンKを含む食品の制限が必要になるなど、内科的な状況も総合して安全な治療を提案します)。
薬+運動の相乗効果で骨を強くする
骨は「物理的な刺激(体重の負荷)」を受けることで、微弱な電気が発生し、骨を作る細胞が活性化します(Wolffの法則)。お薬の治療に加えて、ご自宅でできる安全な荷重トレーニングを毎日の習慣にしましょう。

骨粗鬆症とはどんな病気?
骨粗鬆症とは、骨の量(骨密度)が減り、骨の質が劣化することで骨折しやすくなる病気です。国内の患者数は約1,280万人(女性約980万人・男性約300万人)と推計されていますが、実際に治療を受けている方はその一部にとどまります。痛みなどの自覚症状がないまま進行するため「沈黙の疾患」と呼ばれます。
骨粗鬆症になりやすい人(原因・リスク)
- 閉経後の女性(骨を守る女性ホルモンの急激な低下)
- 高齢の方
- やせ型・小柄な方
- ご家族(特に親)に大腿骨の骨折歴がある方
- 喫煙・過度の飲酒
- 運動不足・日光にあたる機会が少ない
- ステロイド薬を長期間使用している方
- 糖尿病・慢性腎臓病などの生活習慣病がある方
「いつのまにか骨折」のサイン(セルフチェック)
骨粗鬆症そのものに症状はありませんが、次のサインは背骨の圧迫骨折(いつのまにか骨折)が起きている可能性があります。
- 若い頃と比べて身長が2〜4cm以上縮んだ
- 背中や腰が丸くなってきた
- 壁に背中をつけて立ったとき、後頭部が壁につかない
- 尻もちや軽い動作のあとから、腰や背中の痛みが続いている
圧迫骨折は「痛みが軽いまま気づかれない」ことも多く、1つ骨折すると隣の背骨も連鎖的に骨折しやすくなります(骨折の連鎖)。心当たりがあれば早めに検査を受けましょう。
骨粗鬆症の検査と診断基準
骨密度検査や背骨のX線検査、必要に応じて血液・尿検査(骨代謝マーカー)をもとに診断します。骨密度が若年成人の平均値(YAM)の70%以下、または脆弱性骨折(軽い衝撃での骨折)の既往がある場合などが治療開始の目安とされています。検査は保険診療で受けられます。
治療の目標は「骨折させない」こと
治療の目的は、骨密度の数値そのものではなく、骨折とそれによる寝たきりを防ぐことです。骨が溶けるのを防ぐ薬(骨吸収抑制薬)や骨を作るのを促す薬(骨形成促進薬)などの薬物療法に、カルシウム・ビタミンD・ビタミンKを意識した食事、荷重運動を組み合わせます。
特に大腿骨の付け根の骨折は、要介護状態につながりやすい骨折です。「転ばない体づくり」のためのバランス訓練・筋力訓練も、お薬と同じくらい重要な治療の一部です。
上野医院(長野市)での骨粗鬆症の検査・治療
当院では問診と診察、検査の結果に基づいて骨の状態を評価し、患者様お一人おひとりに合わせた治療をご提案します。骨吸収抑制剤や骨形成促進剤など進歩した薬物療法を、他の内服薬や内科的な状況も踏まえて安全に選択します。保険診療で対応します。
お薬に加えて、骨に適度な負荷をかける運動を毎日の習慣にすることで治療効果が高まります。転倒予防のバランス訓練を含め、ご自宅でできる安全なメニューを指導しています。毎週土曜8:30〜9:00には整形外科専門医による無料のロコモ度チェックも行っていますので、お気軽にご利用ください。
- 関連ページ:ロコモティブシンドロームと予防運動
- 関連ページ:在宅でできる運動療法(部位別メニュー)
- 関連ページ:長野市の整形外科・上野医院トップ
よくある質問
- 骨粗鬆症の検査は何をしますか?
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問診と診察のうえ、骨の状態を評価する検査を行い、骨折リスクを判定します。検査は保険診療で受けられますので、気になる方はお気軽にご相談ください。
- 何歳ごろから検査を受けるべきですか?
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女性は閉経後にホルモンの影響で骨密度が急速に低下するため、特に注意が必要です。背が縮んだ・背中が丸くなった・軽い転倒で骨折したことがある方は、年齢を問わず早めの検査をおすすめします。
- カルシウムを摂っていれば骨粗鬆症は防げますか?
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カルシウムやビタミンDの摂取は大切ですが、すでに骨粗鬆症と診断される状態では食事だけで骨を強くすることは難しく、薬物療法が治療の中心になります。食事・運動・お薬を組み合わせることが骨折予防の鍵です。
- 骨粗鬆症の薬はいつまで続けるのですか?
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骨折リスクが高い間は継続するのが基本です。自己判断で中断すると、せっかく増えた骨密度が再び低下し、骨折リスクが戻ってしまうお薬もあります。定期的な検査で効果を確認しながら、続け方を一緒に決めていきましょう。
- 男性も骨粗鬆症になりますか?
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なります。国内の患者約1,280万人のうち約300万人は男性と推計されています。男性は女性より診断が遅れがちで、骨折後の経過が悪いことも報告されています。喫煙・飲酒・ステロイド使用・糖尿病のある方は特にご注意ください。
骨密度が気になる方、骨折予防をお考えの方は、お気軽にご相談ください。毎週土曜8:30〜9:00には整形外科専門医による無料のロコモ度チェックも実施しています。
整形外科直通:026-232-2861(電話受付 9:30〜17:00/休診:日曜・祝日)
参考情報:日本整形外科学会「骨粗鬆症」
※本ページは一般的な医学情報の提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。症状がある場合は医療機関を受診してください。
このページの監修:上野琢郎(整形外科専門医)|上野医院(長野県長野市三輪4丁目6-2)
