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線維筋痛症の専門外来|長野市・整形外科専門医が診断と運動で伴走【完全予約制】

「全身が痛いのに、検査では何も出ない」「気のせいと言われて、どこに行けばいいか分からない」。線維筋痛症は、そう言われ続けてきた病気です。国内に推定200万人の患者さんがいます。診断がつくまで10年以上かかった、という声も珍しくありません。

このページの要点(2026年10月更新)

  • 誰向け:全身の痛みとだるさが3か月以上続き、検査では異常がないと言われた方。線維筋痛症と診断されたが、何をすればよいか分からない方
  • 診療日:月曜・金曜・土曜(完全予約制)。開始:2026年11月
  • 費用:診察・薬・漢方・注射は健康保険(整形外科)。運動プログラムは同じビル2階の Studio NEXTE の回数券(8回 31,680円=1回3,960円・税込)。保険外の治療を保険の外来で併用することはありません
  • 自由診療「お任せコース」:1か月 44,000円(税込)。診察・漢方・トリガーポイント注射/星状神経節ブロック・ヒーライト温熱・NMN 1か月分をまとめた全額自費のコース。保険の外来とはどちらか一方を選びます
  • 期間の目安:12週(3か月)を1クール。4週ごとに医師が効果を確認
  • 目標:痛みが1〜2割減り、できることが増えること。痛みをゼロにする治療ではありません
  • 診る医師:上野琢郎(日本整形外科学会 整形外科専門医)
  • ご相談・ご予約:026-232-2861(整形外科・受付 9:00〜16:30)/LINE

線維筋痛症の外来を、長野市で始めました

上野医院は2026年11月から、線維筋痛症の専門外来を月・金・土に開きます。診るのは整形外科専門医です。診断をつけ、世界のガイドラインが第一に勧めている「運動」を、同じビルの2階にあるスタジオで続けられるようにしました。薬・漢方・注射・睡眠と入浴の指導まで、健康保険の外来でそろえています。

こんな方に向いています

  • 全身のあちこちが痛く、3か月以上続いている
  • 疲れがとれない。眠っても休まった気がしない
  • 血液検査やレントゲンで「異常なし」と言われた
  • 線維筋痛症と診断されたが、薬だけで変わらない
  • 「運動した方がいい」と言われたが、何をどれだけすればよいか分からない
  • 強い痛み止めや、根拠のはっきりしない治療に不安がある

この外来でできること

1. 診断と、ほかの病気の見極め

線維筋痛症は「除外診断」です。関節リウマチ、甲状腺の病気、睡眠時無呼吸、末梢神経の病気などを先に見極めます。診断は米国リウマチ学会の基準(2016年)に沿って行います。初診は時間をとり、これまでの経過を丁寧にうかがいます。他院での血液検査の結果があればお持ちください(当院の外来では採血は行いません)。

2. 薬は「補助」として、根拠のあるものだけ

線維筋痛症に効果が示されている薬は限られています。国内で承認されているのはプレガバリン(リリカ)とデュロキセチン(サインバルタ)の2つです。これらの薬でも「痛みが半分になる人は10人に1〜2人」というのが、世界の研究をまとめた結論です。だからこそ、薬だけに頼らない組み立てにしています。薬は健康保険で処方します。

3. 運動を「処方」し、同じビルで続ける

欧州リウマチ学会(EULAR)、日本線維筋痛症学会、ドイツ・カナダ・中国のガイドラインは、どれも運動(有酸素運動+筋力トレーニング)を第一の治療に挙げています。日本のガイドラインは「運動の種類による差はない」としています。大切なのは、無理のない強さで、続けること。

当院では、医師が運動の強さと頻度を決め、2階の Studio NEXTE(上野医院の医師が監修するスタジオ。医療機関ではありません)で週2回・12週を目安にプログラムを行います。マシンピラティス、ヨガ、マットの中から、体に合うものを選べます。4週ごとに医師が診察し、痛みの指標(FIQR)で効果を確かめます。

4. 神経ブロック・トリガーポイント注射

痛みの悪循環を一時的に断つための注射です。星状神経節ブロック(首の神経の近くに局所麻酔薬を注射する方法)は、2026年に比較試験で生活への影響の改善が報告されました。研究は始まったばかりで、効果の持続は人によります。筋肉のこりが局所に強い方には、トリガーポイント注射を行います。適応は診察で判断し、健康保険の範囲で行います。詳しくは ペインクリニック(神経ブロック) をご覧ください。

5. 鍼治療

日本の診療ガイドラインが「提案する」治療の一つです。電気を流す鍼は、偽の鍼と比べて痛みが改善したという研究があります(手で刺すだけの鍼では差がありませんでした)。鍼は当院では行わず、同じ建物に併設する提携の鍼灸院(天照鍼灸接骨院)をご紹介します。料金は鍼灸院の料金表によります(医院の診療費とは別です)。

6. 漢方

冷え・こわばり・不眠・疲労など、一人ひとりの体質と併存する症状に合わせて、保険のエキス製剤を処方します。線維筋痛症に対する漢方は、国内では症例報告が中心で、効果の大きさはまだ確かめられていません。

7. 睡眠と入浴の指導

不眠の認知行動療法の考え方を使った生活指導と、長野の温泉を生活に組み込む方法をお伝えします。温泉・温熱は、複数の研究で線維筋痛症の痛みをやわらげる効果が示されています。

この外来で「しないこと」

  • 幹細胞、高濃度ビタミンC点滴、水素、オゾンなど、線維筋痛症に対する効果が確かめられていない高額な治療は勧めません
  • 保険の外来では、保険外の治療(ヒーライト・NMN・自費の注射など)を併用しません(同じ病気に保険と自費の治療を混ぜる「混合診療」になるため)。これらを希望される方は、全額自費の「お任せコース」をお選びください。どちらか一方になります
  • 強い鎮痛薬(医療用麻薬)は使いません
  • 「これで治る」とは言いません。痛みをゼロにする治療は、今の医学にはありません
  • 初診の場で、運動プログラムの契約を迫ることはありません。持ち帰って考えてください

診療の流れ

  1. 電話またはLINEで予約(完全予約制。月・金・土)
  2. 初診:問診票、診察。診断と治療の方針をお話しします。他院の検査結果・お薬手帳をお持ちください
  3. 運動プログラムの体験(希望される方):2階のスタジオで、講師と一緒に30分動いてみます(初回体験 2,200円)
  4. 12週プログラム開始:週2回の運動+必要に応じて薬・漢方・注射+睡眠と入浴の指導
  5. 4週ごとの再診:痛みと生活の変化を数字で確認し、内容を調整します
  6. 12週後:続けるか、頻度を減らすか、一緒に決めます

自由診療「お任せコース」(1か月 44,000円・税込)

保険の枠に縛られず、注射・温熱・漢方・NMNをまとめて1か月単位で集中的に取り組みたい方のためのコースです。医師が診察のうえ、その月に行う内容と回数を決めます。コースを選ぶ場合、線維筋痛症に関する診療はすべて自費になり、保険の外来とは併用できません(同じ病気に保険と自費を混ぜる「混合診療」を避けるためです)。

含まれるもの内容
診察(初診・再診)月内の診察は回数にかかわらず含みます
漢方(自費処方)体質と症状に合わせたエキス製剤・1か月分
トリガーポイント注射・星状神経節ブロック医師が必要と判断した回数(目安:週1回まで)
ヒーライト温熱療法近赤外線LEDによる温熱・月4回まで
NMN VICT(NMNサプリメント)90粒・約1か月分
  • 料金は1か月 44,000円(税込)。表示以外の追加請求はありません。1か月ごとの更新で、継続は毎月ご相談のうえ決めます
  • 運動プログラム(Studio NEXTE の回数券)と、プレガバリンなどの処方薬が必要な場合の薬代は含まれません(薬代は自費になります)
  • ハイドロリリースはコースに含まれません
  • コース期間中に保険の外来へ切り替えることはできません。翌月から切り替えることは可能です

お任せコースのリスク・副作用と未承認機器について

  • 注射(トリガーポイント・星状神経節ブロック):注射部位の痛み、内出血、まれに感染・血腫。星状神経節ブロックでは一時的なまぶたの下がり・目の充血(ホルネル徴候)、声のかすれ。血液をさらさらにする薬を飲んでいる方は行えないことがあります
  • ヒーライト(HEALITE II):照射直後の軽い赤み・ほてり・乾燥(通常は数時間で治まります)。光線過敏症・妊娠中・てんかんの既往・悪性腫瘍のある方は受けられません
  • 未承認機器に関する表示:ヒーライト(HEALITE II)は、医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器です。入手経路:当院医師の判断のもと個人輸入により入手しています(個人輸入で注意すべき医薬品等は厚生労働省のサイトをご確認ください)。国内に同様の効能・効果で承認された医療機器はありません。米国FDAの承認を取得しています。万が一重篤な健康被害が出た場合、医薬品副作用被害救済制度の対象外です
  • NMN VICT:医薬品ではなく食品(サプリメント)です。線維筋痛症への効果は確かめられていません。病気の治療・予防を目的とした効果はうたえません
  • 漢方:胃もたれ、むくみ・血圧上昇(甘草)、まれに肝機能障害・間質性肺炎

費用

費用の形は2つです。保険の外来(診察・薬・漢方・注射は健康保険)か、自由診療「お任せコース」(1か月 44,000円・税込)のどちらかを選びます。運動プログラムは医療機関ではない Studio NEXTE の回数券で、医院の診療費とは別です。

項目費用内容
初診・再診(診察・診断・処方)健康保険(3割負担の目安:初診 約900円〜)レントゲンが必要な場合は別途(3割で約1,100円前後)
神経ブロック(星状神経節)健康保険(3割負担の目安:約1,000円)1回。適応と回数は診察で判断
トリガーポイント注射健康保険(3割負担の目安:約240円)1回
漢方(エキス製剤)健康保険薬局でのお支払い
運動プログラム(Studio NEXTE)8回券 31,680円(1回3,960円・税込)30分マンツーマン。週2回×12週なら8回券3枚(95,040円)。有効期限1年。初回体験 30分 2,200円
自由診療「お任せコース」44,000円/1か月(税込)診察・漢方・注射・ヒーライト(月4回まで)・NMN 1か月分。保険の外来とは併用不可
鍼治療提携鍼灸院の料金表による同じ建物に併設する天照鍼灸接骨院をご紹介。医院の会計とは別
  • 保険の負担額は年齢・負担割合・検査内容で変わります。受付でお確かめください
  • 回数券の途中解約・繰り越しは Studio NEXTE の規定(有効期限1年)に従います
  • 運動プログラムの料金はすべて税込です。表示以外の追加請求はありません

リスクと副作用

  • 薬(プレガバリン・デュロキセチン):眠気、ふらつき、体重増加、吐き気、口の渇きなどが起こることがあります。急にやめると離脱症状が出ることがあるため、医師の指示で減らします
  • 運動:始めて1〜2週は、一時的に痛みやだるさが増えることがあります。強さを落として続けると落ち着くことがほとんどです。けがを防ぐため、講師がそばで見ます
  • 神経ブロック(星状神経節):一時的なまぶたの下がり・目の充血(ホルネル徴候)、声のかすれ、内出血、まれに感染・血腫。血液をさらさらにする薬を飲んでいる方は行えないことがあります
  • トリガーポイント注射:注射部位の痛み、内出血、まれに感染。効果が数日で戻ることがあります
  • 鍼治療:内出血、だるさ、まれに感染
  • 漢方:胃もたれ、むくみ・血圧上昇(甘草)、まれに肝機能障害・間質性肺炎

診療時間とアクセス

診療日月曜・金曜・土曜(完全予約制)
時間月曜・金曜 9:00〜12:00/14:00〜17:00、土曜 9:00〜12:00(整形外科の診療時間内。受付は午前11:30まで・午後16:30まで)
場所上野医院 長野県長野市三輪4丁目6-2(長野電鉄 善光寺下駅から徒歩約7分・長野駅から車で約10分)
駐車場あり
電話026-232-2861(整形外科・受付 9:00〜16:30)
運動プログラム同じ建物2階 Studio NEXTE

担当医

整形外科専門医 上野琢郎
日本整形外科学会 整形外科専門医・日本人工関節学会認定医。線維筋痛症は「整形外科で診る病気ではない」と言われることがあります。けれど、最初に相談に来るのは整形外科です。痛みの原因を見極め、運動を処方して伴走する。それは整形外科医の仕事だと考えています。医師の紹介

よくある質問

診断を受けていなくても相談できますか?

できます。初診で診断をつけるところから始めます。ほかの病気が見つかることもあります。

今の薬は続けられますか?

続けられます。お薬手帳をお持ちください。重なる薬や相性の悪い組み合わせがないか確認します。

運動は痛くてもやるのですか?

痛みが強い日は強さを落とします。「少しきついが話はできる」くらいが目安です。最初は週2回・30分からです。

どれくらいで変わりますか?

研究では、運動を12週続けた人で痛みや生活の質が1〜2割よくなっています。早く変わる人も、変わらない人もいます。4週ごとに数字で確かめます。

保険は使えますか?

使えます。診察・薬・漢方・注射は健康保険です。運動プログラムは医療機関ではない Studio NEXTE の回数券で、医院の診療費とは別になります。

ヒーライトやNMN、ハイドロリリースは受けられますか?

ヒーライトとNMN、自費の注射は、全額自費の「お任せコース」(1か月 44,000円)で受けられます。保険の外来と同時には受けられません。ハイドロリリースはコースにも含まれず、肩こり・腰痛など別の症状に対する自由診療として別の外来でご案内しています。

男性でも受けられますか?

受けられます。患者さんの約8割は女性ですが、男性の線維筋痛症もあります。

遠方からでも通えますか?

月・金・土の診療です。運動は当院でなく、お住まいの近くのジムやプールで行う形にもできます。初診時にご相談ください。

このページの監修:上野琢郎(整形外科専門医)|上野医院(長野県長野市三輪4丁目6-2/TEL 026-232-2861)|最終更新:2026年10月19日
参考:Macfarlane GJ, et al. Ann Rheum Dis 2017(EULAR)/日本線維筋痛症学会『線維筋痛症診療ガイドライン2017』/Bidonde J, et al. Cochrane Database Syst Rev 2017, 2019/Moore A, et al. Rheumatology 2025