白玉点滴は美白に効く?白くなる人とならない人の違い【医師監修】

白玉点滴は美白に効く?
白くなる人と、ならない人の違い
分かれ目は「あなたのシミがどのタイプか」です。長野市の上野医院・院長が解説します。
鏡を見るたび、頬のくすみや茶色い影が気になる。ファンデーションを厚くしても、なんとなく顔全体が暗く見える——そんなお悩みでご来院される方は、当院でもとても多いです。
「白玉点滴に興味はあるけれど、本当に効くの?」というご質問もよくいただきます。正直にお答えすると、白くなったと感じる方と、ほとんど変化を感じない方に分かれます。
その分かれ目は、体質でも運でもありません。ご自身の「シミ」がどのタイプかで、点滴が届く悩みかどうかが決まるのです。
この記事では、シミを4タイプに分けて、それぞれに白玉点滴がどう働くのかを整理しました。読み終える頃には、ご自分に点滴が向いているか、それとも別の方法を先に選ぶべきかが判断できるはずです。
先にひとつ、意外に知られていない事実を。白玉点滴の主成分グルタチオンは、日本で「肝斑」「炎症後の色素沈着」に対する医薬品として承認されている成分です。
先に結論:この記事の要点
5つのポイント
- 「くすみ・色ムラ・肌の明るさ」と「境界のはっきりしたシミ」は、まったく別の悩みです。前者は点滴が働きかけられる領域、後者はレーザーが第一選択になります。
- 白玉点滴の主成分グルタチオンは、日本で「肝斑」「リール黒皮症」「炎症後の色素沈着」の医薬品として承認されている成分です。美容目的の使い方は承認範囲外ですが、色素に対して作用する成分であること自体は国が認めています。
- ビタミンCとグルタチオンは、メラニンを抑える経路が一部異なります。ビタミンCは色素のもとを「還元して戻す」、グルタチオンは「黒くない色素の側へ流す」。狙う場所が違います。
- 当院はビタミンCを10g採用しています。飲んで届く血中濃度の約30倍にあたり、かつ25g以上で必要になる事前の血液検査(G6PD検査)なしで初回から受けられる量です。
- 点滴だけで完結させないことが、いちばんの近道です。当院ではシミのタイプを診たうえで、レーザー・内服・外用と組み合わせたプランをご提案します。
白玉点滴で本当に白くなりますか?
くすみや色ムラ、肌全体の明るさについては変化を感じる方がいらっしゃいます。一方、境界のはっきりした茶色いシミが点滴だけで消えることは期待できません。
ここを混同したまま点滴を始めてしまうと、「何回受けても薄くならない」という結果になりがちです。逆に言えば、ご自身の悩みが点滴の届く範囲かどうかを最初に見極めれば、無駄な回数を重ねずに済みます。
白玉点滴が働きかけられるのは、おおまかに次の3つです。
- メラニンをつくる酵素(チロシナーゼ)の働きを抑える——これから濃くなる色素を出にくくする方向
- 酸化ストレスを減らす——紫外線やストレスで生じる活性酸素は、色素細胞を刺激する要因のひとつです
- 炎症を抑える——ニキビや傷のあとに色素が残る「炎症後色素沈着」に関わります
いずれも「これ以上つくらせない・増やさない」方向の働きです。すでに皮膚にたまってしまった色素のかたまりを壊す作用ではありません。だからこそ、できあがったシミにはレーザーが必要になります。
院長より
カウンセリングで私がまず確認するのは、鏡のどこを見て気にされているかです。「顔全体がなんとなく暗い」とおっしゃる方と、「この一点が気になる」とおっしゃる方とでは、ご提案する内容がまったく変わります。前者は点滴や内服が土台として効いてきますし、後者はまずレーザーで取ってしまったほうが早い。どちらか一方ではなく、順番と組み合わせを決めることが結果を分けます。
あなたの「シミ」はどのタイプ?4分類と点滴の相性
老人性色素斑・肝斑・炎症後色素沈着・くすみの4つで、点滴の意味が大きく変わります。ご自分がどれに近いか確認してみてください。
| タイプ | 見た目の特徴 | 白玉点滴の相性 | まず検討したい方法 |
|---|---|---|---|
| 老人性色素斑 (日光黒子) |
境界がはっきりした茶色い斑。頬骨やこめかみに多い。年齢とともに濃くなる | △ 点滴だけで消えることは期待できない |
レーザー治療が第一選択。点滴は再発予防の土台として |
| 肝斑 | 両頬に左右対称、もやっと広がる。輪郭がぼやけている。30〜50代に多い | ◎ グルタチオンの承認された効能に「肝斑」が含まれます |
内服(トラネキサム酸等)+点滴。レーザーは慎重に選ぶ必要あり |
| 炎症後色素沈着 | ニキビ跡・虫刺され跡・レーザー後などに茶色く残る。時間とともに薄くなることが多い | ◎ 承認された効能に「炎症後の色素沈着」が含まれます |
点滴・内服・外用。原因となった炎症のコントロールも同時に |
| くすみ・色ムラ | 特定の斑ではなく顔全体が暗い、黄ぐすみ、透明感がない | ◎ 点滴が最も働きかけやすい領域 |
点滴+外用+生活習慣(紫外線・睡眠・喫煙) |
ご自身がどのタイプか判断しづらい場合も多く、実際には複数が重なっている方がほとんどです。とくに肝斑と老人性色素斑は見分けが難しく、肝斑にレーザーを当てると悪化することがあるため、自己判断は避けてください。
タイプごとの見分け方は、別の記事で写真を交えて詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
→ シミの種類と見分け方|6タイプを医師が解説
「肝斑」と「炎症後色素沈着」の方に知っていただきたいこと
この2つは、レーザーで一気に解決しづらいタイプです。肝斑は刺激で悪化することがあり、炎症後色素沈着はそもそも炎症の名残なので、色素をつくらせない・炎症を抑えるという内側からのアプローチが理にかなっています。
白玉点滴がいちばん役割を持ちやすいのが、この2タイプです。「レーザーができないと言われた」「様子を見ましょうと言われたまま」という方は、一度ご相談ください。
ご自分のシミがどのタイプか、確かめてみませんか
肝斑と老人性色素斑は見分けが難しく、選ぶ治療も変わります。
まずはお顔を拝見して、点滴が向いているかどうかからご説明します。
LINEでのご相談も承っています → 上野医院 公式LINE
グルタチオンは国内で色素沈着の医薬品として承認されている
グルタチオン注射薬の承認された効能・効果には「肝斑」「リール黒皮症」「炎症後の色素沈着」が含まれています。色素に関わる成分であることは国が認めています。
「白玉点滴=根拠のない美容メニュー」と思われている方もいらっしゃいますが、これは正確ではありません。日本国内で承認されているグルタチオン注射薬(タチオン注射用)の電子添文には、効能・効果として次の記載があります。
急性湿疹、慢性湿疹、皮膚炎、じんま疹、リール黒皮症、肝斑、炎症後の色素沈着/慢性肝疾患における肝機能の改善 ほか
つまり、グルタチオンという成分が色素沈着に対して用いられること自体は、医薬品として認められているということです。これは美容クリニックのメニューの多くにはない特徴です。
ただし、正確に区別してお伝えします
- 承認されているのは「肝斑」「炎症後の色素沈着」など特定の状態に対してであり、健康な肌の色調を明るくする目的(いわゆる美白)は承認された効能に含まれません
- 承認されている用量は1回100〜200mgです。白玉点滴の1,200mgはこれを大きく超えます
- 当院で使用するのは防腐剤を含まない海外製剤(国内未承認医薬品)で、医師の個人輸入により入手しています。詳細は料金の項に記載しています
- 点滴(静脈内投与)による美白効果を検証した質の高い臨床試験は、現時点では限られています。この点は誠実にお伝えしておきます
グルタチオンが色素に働く仕組み
グルタチオンは、私たちの体のすべての細胞に存在する抗酸化物質です。3つのアミノ酸からできていて、皮膚・肝臓・目に特に多く含まれています。色素に対しては、次のように働くと考えられています。
- チロシナーゼの活性中心にある銅イオンをつかまえて、酵素の働きを抑える(メラニンをつくる工程そのものを止める方向)
- 黒褐色のメラニン(ユーメラニン)ではなく、黄赤色のメラニン(フェオメラニン)がつくられる方向へ切り替える
- チロシナーゼが色素をつくる場所へ運ばれるのを妨げる
- 色素細胞を刺激する活性酸素・過酸化物を打ち消す
加齢とともに体内のグルタチオンは減っていきます。喫煙、過度の飲酒、紫外線、慢性的なストレスも消費を早めます。「昔より肌がくすんできた」という感覚には、この背景があります。
ビタミンCが色素に働く仕組みと、10gという量の意味
ビタミンCはメラニンの中間体を還元して押し戻します。当院が10gを採用しているのは、飲んで届く濃度の約30倍に達し、かつ事前の血液検査が不要な量だからです。
グルタチオンとは、狙う場所が違います
両者ともチロシナーゼに作用しますが、その後の挙動が根本的に異なります。
| 作用点 | ビタミンC | グルタチオン |
|---|---|---|
| チロシナーゼの銅イオン | 還元して活性を下げる | チオール基でつかまえて不活化 |
| メラニンの中間体 (ドーパキノン) | 還元して手前に押し戻す =色素をつくらせない | 結合して別の色素へ流す =黒くない側へ変える |
| 酵素の細胞内での運搬 | — | 妨げる |
| 色素細胞の内部環境 | 酸性に傾けて酵素活性を抑える | — |
| 互いの関係 | 体内で互いを支え合う「抗酸化ネットワーク」を組んでいます。グルタチオンは消費されたビタミンCを元の形へ戻し、ビタミンCは酸化ストレスを肩代わりしてグルタチオンの消耗を抑えます | |
当院が白玉点滴でこの2つを組み合わせているのは、この作用点の違いがあるからです。ただし「組み合わせると効果が足し算になる」ことを証明したヒトの試験はまだありません。生化学的な裏づけに基づく設計である、というのが正確な言い方です。
なぜ「飲む」だけでは足りないのか
ビタミンCは、飲んで摂れる血中濃度に天井があります。米国国立衛生研究所の研究では、健康な成人に入院管理下で摂取量を変えながら測定した結果、1日1,000mgで血中濃度が飽和し、それ以上飲んでも尿に排泄されることが示されています。
点滴は消化管を通らないため、この天井を超えられます。
| 投与量 | ピーク血中濃度 | 飲んで届く上限との比 |
|---|---|---|
| 経口 1,000mg/日 | 約0.08 mmol/L | 1倍(これが天井) |
| 点滴 5g | 約1.2 mmol/L | 約15倍 |
| 点滴 10g(当院採用) | 約2.4 mmol/L | 約30倍 |
| 点滴 25g | 約5.9 mmol/L | 約74倍 |
当院が10gを選んでいる2つの理由
①10gという量そのもので比較試験が行われている
健康な方141名を対象にした二重盲検ランダム化比較試験で、10gを30分で点滴した群は、生理食塩水の群と比べて疲労スコアが有意に改善したと報告されています(p = 0.004)。重篤な有害事象はありませんでした。より高用量には、これに相当する質の試験が見当たりません。
②25g未満なので、事前の血液検査が要りません
25g以上の高濃度ビタミンC点滴では、G6PD欠損症という体質の方に赤血球が壊れる「溶血」が起こる危険があるため、初回に血液検査が必要とされています。10gであれば一般にこの検査を要さず、初回のご来院日にそのまま受けていただけます。
※ご家族に貧血・黄疸の既往がある方、東南アジア・中東・アフリカにルーツをお持ちの方は、10gであっても事前にお申し出ください。医師が個別に判断します。
なぜ「点滴だけ」では足りないのか
点滴は色素を「つくらせない」方向の働きです。すでにできた色素を外に出す・壊す手段と組み合わせて、はじめて見た目が変わります。
美白を目指すとき、やるべきことは4つに整理できます。
| 役割 | 手段 | 何をしているか |
|---|---|---|
| つくらせない | 白玉点滴・ビタミンC点滴、内服 | 酵素を抑え、酸化と炎症を鎮める。内側からの土台づくり |
| 壊す・出す | レーザー治療 | すでに沈着した色素に直接働きかける |
| 日々押さえる | 外用(塗るビタミンC等) | 皮膚の表面で継続的に。31件の比較試験を統合した解析で、濃度依存的に紫外線による色素沈着を抑えることが示されています |
| 増やさない | 紫外線対策・生活習慣 | ここが崩れると、他の3つの効果が相殺されます |
点滴は1番目だけを担当します。1番目だけを続けても、2番目と3番目が抜けていれば見た目の変化は乏しくなります。逆に、レーザーだけを受けて内側のケアをしないと、再発しやすく、施術後の色素沈着も残りやすくなります。
当院では、次のような組み合わせをご提案することが多いです。
- 肝斑がある方:内服(トラネキサム酸等)を土台に、白玉点滴を併用。レーザーは種類と出力を慎重に選びます → 美白内服セット(トランサミン・ユベラ・シナール)
- 境界のはっきりしたシミがある方:まずピコレーザーで色素に働きかけ、施術後の色素沈着を防ぐ目的で点滴・内服・外用を組み合わせます
- ニキビ跡の色素沈着がある方:炎症のコントロールを優先し、並行して点滴で酸化・炎症を抑えます
- くすみ・色ムラが主なお悩みの方:白玉点滴を中心に、外用と紫外線対策で維持します
- 施術後のホームケア:プラスリストア(医療機関専売スキンケア)をご案内しています
院長より
当院は白玉点滴を「美白の切り札」としてお売りするつもりはありません。点滴だけをすすめられて、通っても変わらなかった——という話を診察室で何度も聞いてきました。点滴が向いている方には正直に向いているとお伝えしますし、レーザーを先にすべき方にはそう申し上げます。そのうえで組み合わせを決めたほうが、結果的に費用も期間も無駄になりません。
当院の美白プラン:料金・回数・期間
すべて自由診療(保険適用外)です。表示はすべて税込の総額です。各メニューの詳細は白玉点滴ページの料金一覧もご覧ください。
| メニュー | 内容 | 1回(税込) | 5回コース(税込総額) | 所要時間 |
|---|---|---|---|---|
| 白玉点滴 | グルタチオン1,200mg+ビタミンC 10g | 9,900円 | 39,600円(1回あたり7,920円) | 約40〜60分 |
| グルタチオン点滴 | グルタチオン1,200mg | 7,700円 | 30,800円(1回あたり6,160円) | 約20〜30分 |
| ビタミンC点滴 | ビタミンC 10g | 4,400円 | 17,600円(1回あたり3,520円) | 約30〜60分 |
治療期間・回数の目安
- 導入期:週1回のペースで5回を目安にご案内しています。5回コースの場合、約5週間が目安です
- 維持期:月1〜2回。継続する場合の期間は、お悩みの内容により3〜6か月程度をひとつの区切りとしています
- 変化の感じ方:くすみや肌の明るさについては早い段階で感じる方もいらっしゃいますが、効果の現れ方には個人差があり、変化を感じない方もいらっしゃいます
- 継続を中止した場合、ビタミンCの血中濃度は数時間で通常に戻ります。急激に悪化する「リバウンド」は起こりませんが、体感も徐々に元に戻ります
自由診療に関する重要事項(必ずお読みください)
① 未承認医薬品等である旨
本ページでご案内している点滴には、日本国内で薬事承認を受けていない海外製の医薬品(未承認医薬品)を使用しています。防腐剤(安息香酸等)を含まない製剤を用いるためです。
② 入手経路
医師の個人輸入により入手しています(地方厚生局の薬監証明を取得のうえ輸入)。国内の医薬品卸売業者を通じた流通品ではありません。
医薬品等の個人輸入については、厚生労働省が注意喚起を行っています。あわせてご覧ください。
厚生労働省「医薬品等の個人輸入について」
③ 国内の承認医薬品等の有無
同じ有効成分を含む国内承認医薬品は存在します(アスコルビン酸注射液、グルタチオン注射用製剤=タチオン注射用等)。ただし、承認されている効能・効果および用法・用量は、本施術の内容とは異なります。
- アスコルビン酸注射液の承認された効能はビタミンC欠乏症(壊血病)等であり、承認用量は1日数十mg〜2,000mg程度です。本施術の10gはこれを大きく超えます
- グルタチオン注射用製剤の承認用量は1回100〜200mgです。本施術の1,200mgはこれを大きく超えます。なお同製剤の承認された効能・効果には「肝斑」「リール黒皮症」「炎症後の色素沈着」が含まれますが、健康な肌の色調を明るくする目的での使用は承認された効能に含まれません
④ 諸外国における安全性等の情報
高濃度ビタミンC点滴について、米国では医師による実地調査(約2万件)で約1.1%に副作用が報告されており、主なものは倦怠感・精神状態の変化・静脈炎です。G6PD欠損症の方の溶血、既存の腎機能障害を有する方の腎不全、シュウ酸腎症の症例報告があります。2026年の系統的レビューは、主要なリスクとしてシュウ酸腎症とG6PD欠損症患者の溶血を挙げています。
グルタチオンの静脈内投与について、フィリピンFDAは美白目的での使用に関し、スティーヴンス・ジョンソン症候群・中毒性表皮壊死症・甲状腺機能障害・腎機能障害等の報告を理由に警告(Advisory No. 2019-182)を発出しています。米国FDAは注射用グルタチオンを承認していません。2025年には、グルタチオンとビタミンCを含む点滴後のスティーヴンス・ジョンソン症候群の症例報告が発表されています。また、静脈内投与による美白効果については、2025年の系統的レビューが有効性を支持しないとの評価を示しています。
⑤ 医薬品副作用被害救済制度の対象外である旨
未承認医薬品の使用にあたるため、万一健康被害が生じた場合でも、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)の医薬品副作用被害救済制度による給付の対象とはなりません。この点をご理解いただいたうえでお受けください。
主なリスク・副作用
倦怠感・疲労感、気分の変化、血管痛・静脈炎、口渇・頻尿、悪心・胃部不快、低血糖様症状。まれに、溶血性貧血(G6PD欠損症の方)、シュウ酸腎症・急性腎障害、アナフィラキシー、肝機能検査値異常、スティーヴンス・ジョンソン症候群/中毒性表皮壊死症。血糖自己測定器の測定値に干渉し、偽高値または偽低値を生じます。
お問い合わせ先
整形外科・美容外科・美容皮膚科 上野医院
〒380-0803 長野県長野市三輪4-6-2
美容予約専用ダイヤル:026-235-3514(代表 026-232-2861)
お問い合わせフォームはこちら/診療時間・アクセスはこちら
副作用・受けられない方
実地調査では9,328名中101名(約1.1%)に副作用が報告されています。最も多いのは倦怠感です。G6PD欠損症と重い腎機能障害の方は受けられません。
| 副作用 | 報告数 | 当院での対応 |
|---|---|---|
| 倦怠感・疲労感 | 59名 | 点滴速度を落とす。当日は無理をしない |
| 気分・精神状態の変化 | 21名 | 投与中断・安静。ご帰宅前に休憩 |
| 血管の刺激感・静脈炎 | 6名 | 希釈濃度と速度を調整 |
| 口渇・頻尿 | —(利尿作用による) | 点滴前後の水分補給をご案内 |
受けられない方(禁忌)
| 該当する方 | 理由 |
|---|---|
| G6PD欠損症の方 | 赤血球が壊れる溶血性貧血を起こす危険があります。過去の症例報告では、急性腎障害を併発した例、輸血を要した例、死亡例も報告されています |
| 重い腎機能障害・透析中の方 | ビタミンCの一部がシュウ酸に代謝され、腎臓の尿細管に結晶が沈着して腎障害を起こす可能性があります |
| 心不全・重いむくみのある方 | 点滴による水分負荷が心臓の負担になります |
| 鉄過剰症の方 | 鉄との反応で活性酸素が増える可能性があります |
| 妊娠中・授乳中の方 | 安全性が確立していないため、美容目的での施術は行っておりません |
糖尿病の方へ:血糖測定器の値がずれることがあります
高濃度のビタミンCは、血糖自己測定器(SMBG)の測定値に干渉します。機種の測定原理によって、ずれる方向が逆になります。
- 電気化学式の機種 → 実際より高く表示される
- グルコースオキシダーゼ+色素比色式の機種 → 実際より低く表示される
この値に合わせてインスリンを調節すると、重い低血糖を招くおそれがあります。血糖自己測定やインスリンを使用されている方は、必ず事前にお申し出ください。主治医の先生にもお伝えいただくようお願いしています。
グルタチオンを併用する場合の追加リスク
- アナフィラキシー:グルタチオン注射薬の添付文書に、重大な副作用として記載されています(頻度0.1%未満)
- 肝機能検査値の異常:海外の臨床試験では、16名中8名に報告された例があります
- 皮膚の重い副作用:2025年、グルタチオンとビタミンCを含む点滴を受けた方がスティーヴンス・ジョンソン症候群/中毒性表皮壊死症を発症したという症例報告が発表されました。きわめてまれですが、命に関わりうる副作用です
点滴後に、広い範囲の発疹・粘膜(口の中・目)のただれ・高熱が出た場合は、時間帯を問わず医療機関を受診してください。当院にご連絡いただければ対応いたします。
よくあるご質問
白玉点滴を受ければ、肌の色は白くなりますか?
くすみや色ムラ、肌全体の明るさについては変化を感じる方がいらっしゃいますが、効果の現れ方には個人差があり、変化を感じない方もいらっしゃいます。また、境界のはっきりした茶色いシミが点滴だけで消えることは期待できません。そのタイプにはレーザー治療をご提案しています。
何回くらい受ければいいですか?
導入期として週1回×5回を目安にご案内し、その後は月1〜2回の維持をおすすめしています。お悩みの内容によっては、点滴より先に内服やレーザーをおすすめすることもありますので、まずはカウンセリングでご相談ください。
白玉点滴とビタミンC点滴、どちらを選べばいいですか?
肌の色調やくすみが主なお悩みであれば、グルタチオンを加えた白玉点滴をご案内しています。疲労感やだるさが中心であれば、ビタミンC点滴(10g)で十分な場合もあります。目的をうかがったうえでご提案します。
肝斑があると言われましたが、受けられますか?
受けていただけます。グルタチオンは国内で「肝斑」に対する医薬品としても承認されている成分です(ただし当院で用いるのは未承認の海外製剤で、用量も承認範囲とは異なります)。肝斑はレーザーの刺激で悪化することがあるため、内服との組み合わせを含めてプランをご相談させてください。
レーザー治療と併用できますか?
併用いただけます。レーザー後は炎症後色素沈着が起こることがあり、それを抑える目的で点滴・内服・外用を組み合わせるご提案をしています。施術のタイミングについては診察時にご説明します。
糖尿病ですが受けられますか?
受けていただけますが、重要な注意点があります。高濃度ビタミンCは血糖自己測定器の値に干渉し、機種によって実際より高く出ることも低く出ることもあります。その値に合わせてインスリンを調節すると危険です。血糖測定やインスリンを使用されている方は必ず事前にお申し出いただき、主治医の先生にもお伝えください。
点滴の当日、気をつけることはありますか?
空腹での受診は避けてください(悪心や低血糖様症状の予防のため)。点滴中・後は水分を多めにお摂りください。まれに点滴後にだるさやめまいを感じる方がいらっしゃいますので、施術後は少し休んでからご帰宅ください。
まとめ
- 白玉点滴が働きかけられるのは「くすみ・色ムラ・肌の明るさ」と、肝斑・炎症後色素沈着といった色素をつくらせたくないタイプの悩み
- 境界のはっきりした茶色いシミは、点滴だけで消えることは期待できない。レーザーが第一選択
- グルタチオンは国内で「肝斑」「炎症後の色素沈着」の医薬品として承認されている成分(ただし当院で用いるのは未承認の海外製剤・用量も承認範囲外)
- ビタミンCとグルタチオンは、メラニンを抑える経路が一部異なる
- 当院のビタミンCは10g。飲んで届く濃度の約30倍で、事前の血液検査が不要な量
- 点滴・レーザー・内服・外用・紫外線対策を組み合わせるのが、結果的にいちばんの近道
「自分のシミはどのタイプなのか」——ここが分かるだけで、選ぶべき方法と必要な期間が見えてきます。判断に迷われるときは、遠慮なくご相談ください。点滴が向いていない場合は、その旨を正直にお伝えします。
長野市で白玉点滴・美白治療をお考えの方へ
完全予約制です。カウンセリングだけのご来院も承っています。
他院で受けた説明との違いや、費用の見通しについてもお尋ねください。
LINEでのご相談・ご予約 → 上野医院 公式LINE | 診療時間・アクセス
監修者
上野医院 院長 上野 正樹(うえの まさき)
昭和54年 昭和大学医学部卒業。昭和大学形成外科教室にて形成外科の基礎を学び、一般外科・消化器内視鏡・整形外科の研修を経て、長野市および北海道の病院で約12年間、外科部長を歴任。平成6年、長野市に上野医院を開院。平成8年より長野県で初めて医療レーザー脱毛を開始し、平成8年からQスイッチアレキサンドライトレーザーによるあざ・しみなどの色素疾患治療に取り組んでいます。
資格・所属:日本美容外科学会認定医(JSAS・認定番号256号)/日本形成外科学会 正会員/日本美容外科学会 専門医/日本胎盤臨床医学会 理事/日本抗老化再生医療学会 正会員/東方医学会 正会員
参考文献
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- 点滴療法研究会「高濃度ビタミンC点滴療法の注意事項」https://www.iv-therapy.org/medical/precautions-drip-vitamin-c/
最終更新日:2026年8月3日
