疲れ・ストレスが抜けない方へ|医師が組み合わせる4つの選択肢【長野市】

健康診断では「異常なし」。それでも、朝から疲れている。肩と首が重い。眠りが浅く、気持ちが休まらない。——こうしたご相談は、当院の外来でも少なくありません。

この記事では、長野市三輪の上野医院で、疲れやすさ・ストレス・心身の不調に対してどんな選択肢を組み合わせているかを、費用とリスクまで含めてお伝えします。同じ建物の2階にあるStudio NEXTEのヨガと組み合わせる「メディヨガ」という考え方もご紹介します。

この記事の要点

  • まず大切なのは、疲れの背景に治療が必要な病気がないかを確認すること
  • 検査で大きな異常がない場合の選択肢が、漢方(保険診療)・筋膜リリース注射・プラセンタ注射
  • ヨガはストレスホルモンの低下について報告があり、医療と組み合わせやすい
  • 自由診療の費用:筋膜リリース注射 1部位 5,500円/プラセンタ注射 3,300円(いずれも税込)
  • ご予約・ご相談は 026-235-3514(美容予約専用・9:30〜17:00)
目次

「疲れが取れない」の背景に、何があるか

まず確認したいのは、貧血・甲状腺機能の異常・更年期のホルモン変化・睡眠時無呼吸など、治療が必要な病気が隠れていないかです。ここを飛ばして対症療法から入るべきではありません。

「疲れやすい」「気力が出ない」という訴えの背景には、はっきりした原因が見つかることがあります。血液検査でわかるもの、問診でわかるもの、専門の医療機関にご紹介したほうがよいもの——まずはそこを整理します。

気分の落ち込みが強い、眠れない日が続く、食欲が落ちているといった場合は、心療内科・精神科での治療が適切なことがあります。その判断も含めて、診察でお話を伺います。

検査で大きな異常がないとき、当院で組み合わせる4つ

医師の診察、漢方の処方(保険診療)、筋膜リリース注射、プラセンタ注射です。すべて医師が診察のうえで適応を判断します。

① 医師の診察(保険診療)

症状の経過、生活リズム、痛みの部位を伺い、必要に応じて検査を行います。整形外科としては、肩や首のこり・腰の重だるさが「筋膜由来のものか」「別の病気によるものか」をエコーや診察で確認します。

② 漢方の処方(保険診療)

検査で大きな異常がなく、だるさ・冷え・寝つきの悪さ・不安感などが続く場合、体質と症状に合わせて漢方を処方します。医師の診察のうえで処方する保険診療です。

心身の不調に用いる漢方は、症状の「中心」がどこにあるかで選び分けます。下の表は、当院で用いることのある処方と、添付文書に定められた効能・効果です。どれを選ぶかは、体質・症状・ほかに飲んでいるお薬との兼ね合いから医師が判断します。

処方 効能・効果(添付文書より) こんな訴えのとき
加味逍遙散
(かみしょうようさん)
体質虚弱な婦人で肩がこり、疲れやすく、精神不安などの精神神経症状、ときに便秘の傾向のある次の諸症:冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症 ホルモンの波に伴うイライラ・肩こり・のぼせ
抑肝散
(よくかんさん)
神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症 神経が高ぶって怒りやすい、眠れない
半夏厚朴湯
(はんげこうぼくとう)
気分がふさいで、咽喉、食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う次の諸症:不安神経症、神経性胃炎、つわり、せき、しわがれ声、神経性食道狭窄症、不眠症 のどのつかえ感、不安、息が浅い感じ
加味帰脾湯
(かみきひとう)
虚弱体質で血色の悪い人の次の諸症:貧血、不眠症、精神不安、神経症 疲れやすさと不安・不眠が重なっている
酸棗仁湯
(さんそうにんとう)
心身がつかれ弱って眠れないもの 疲れ切っているのに、眠れない
補中益気湯
(ほちゅうえっきとう)
消化機能が衰え、四肢倦怠感著しい虚弱体質者の次の諸症:夏やせ、病後の体力増強、結核症、食欲不振、胃下垂、感冒、痔、脱肛、子宮下垂、陰萎、半身不随、多汗症 気力が出ない、食欲が落ちた、だるさが抜けない

ヨガと組み合わせやすいのは、なぜか

呼吸法は「吐く時間を長くする」練習です。のどのつかえ感や息の浅さを自覚している方には入りやすく、半夏厚朴湯や加味逍遙散が候補になる方は、そうした訴えを持っていることが多いと感じています。レッスンで体感することと、処方が狙っている方向がそろう——これが組み合わせやすい理由です。ただしこれは当院の診療経験に基づく説明で、「漢方とヨガを併用したほうが効果が高い」と比較した研究があるわけではありません。

漢方全体のエビデンスについては、日本東洋医学会EBM委員会が「漢方治療エビデンスレポート」としてランダム化比較試験を集約・公開しています。研究の集積は進んでいますが、すべての処方・すべての症状について効果がはっきり示されているわけではありません。体質と症状を診たうえで選ぶ前提の選択肢としてご理解ください。

漢方の主な副作用

・偽アルドステロン症(低カリウム血症、血圧上昇、むくみ、体重増加)、それに伴うミオパチー・脱力感

・肝機能障害・黄疸、長期服用による腸間膜静脈硬化症、黄芩を含む処方では間質性肺炎

・甘草を含む処方を重ねて飲むと副作用が出やすくなります。他院で処方されている漢方・市販の漢方がある場合は必ずお伝えください。飲み始めて体調の変化があれば、中止してご連絡ください

③ 筋膜リリース注射(ハイドロリリース・自由診療)

エコーで筋膜の癒着している部分を確認しながら、生理食塩水を注入して滑りを改善する注射です。当院では局所麻酔薬を使わない生理食塩水のみのプロトコルを採用しています。

項目 内容
治療内容 超音波エコーで筋膜を確認し、生理食塩水を注入する注射
費用(税込総額) 1部位(肩または腰)5,500円/2部位(肩+腰)8,800円
診察・エコー・薬剤料・手技料を含みます
治療期間・回数 1回の施術は数分です。1回で軽くなる方もいますが、慢性化している場合は間隔をあけて複数回行うことがあります。回数は経過をみて医師が判断します
主なリスク・副作用 注射部位の一時的な痛み・内出血、まれに気分不良。きわめてまれに感染、施術部位によっては気胸などの合併症
受けられる日 予約制(金曜・土曜の専門外来)

くわしくは 筋膜リリース注射(ハイドロリリース)のページ をご覧ください。

④ プラセンタ注射(保険適用となる場合あり/それ以外は自由診療)

ヒト胎盤由来の医療用医薬品(メルスモン/ラエンネック)を用いた注射です。更年期のゆらぎ、慢性的な疲れ、肝機能が気になる方に用います。

項目 内容
治療内容 ヒト胎盤エキス製剤の皮下注射(メルスモン)
費用(税込総額) 3,300円(3アンプル)
更年期障害・肝機能障害の治療目的と医師が判断した場合は保険適用となることがあります
治療期間・回数 メルスモンの用法は1日1回2mLを毎日または隔日の皮下注射です。実際は週1〜2回から始め、体調をみながら間隔を調整します。継続期間は症状により異なります
主なリスク・副作用 注射部位の痛み・発赤・硬結、まれに発熱・発疹・悪寒、ショック(きわめてまれ)

プラセンタ注射をお受けになる前に、必ずご確認ください

・メルスモンは国内で承認された医療用医薬品で、承認されている効能・効果は更年期障害と乳汁分泌不全です。疲労回復や美容を目的とする使用は承認された効能・効果の範囲外(適応外使用)となり、自由診療でのご案内になります。

・適応外使用で健康被害が生じた場合、医薬品副作用被害救済制度の対象外となることがあります。

・使用する薬剤は国内の医薬品卸を通じて仕入れた国内承認品で、個人輸入は行っていません。

一度でも接種すると、以後は献血ができなくなります(厚生労働省の通知に基づく取り扱い)。臓器提供についても制限がかかる場合があります。

くわしくは プラセンタ注射のページ をご覧ください。

鍼(はり)をご希望の場合

当院では鍼治療は行っていません。ご希望の方には、必要に応じて外部の施術所をご紹介します。

そこにヨガを組み合わせる理由

ヨガはストレスホルモン(コルチゾール)の低下について、運動の中でもっとも大きい結果が報告されているためです。医療で確かめ、運動でゆるめる、という組み合わせになります。

心理的ストレスを抱える人を対象とした44件のランダム化比較試験(3,284人)をまとめた2025年のネットワークメタアナリシスでは、コルチゾール低下の効果量はヨガがもっとも大きいと報告されました(標準化平均差 −0.59、95%信頼区間 −0.90〜−0.28)。また更年期以降の女性を対象とした11件の試験(1,005人)の2024年の解析では、睡眠の質・不安・気分の落ち込み・疲れやすさの改善が報告されています。

ただし米国国立補完統合衛生センター(NCCIH)は、この分野の研究を「有望だが予備的」と位置づけています。ヨガで病気が治るという意味ではありません。診断と治療は医療機関で行い、ヨガは生活の中で続ける手段として組み合わせる——これが当院の考え方です。

同じ建物の2階にある Studio NEXTE(当院の医師が監修)では、土曜の朝10:00〜11:00にグループヨガを行っています。開脚や逆立ちはせず、呼吸から始める60分で、1回2,200円(税込)・要予約です。マンツーマンのヨガ(30分)もあり、初回体験は2,200円です。この組み合わせを、当院とスタジオでは「メディヨガ」と呼んでいます。くわしくは メディヨガとは(Studio NEXTE) をご覧ください。

受診の流れ

ステップ 内容
1. ご予約 お電話(026-235-3514)またはLINEから。金曜・土曜は夜20時/15時までの延長枠があります
2. 診察 症状の経過を伺い、必要な検査を判断します
3. 方針を決める 保険診療で進めるか、自由診療の選択肢を加えるかを、費用を含めてご説明します
4. 継続 経過をみながら間隔や内容を調整します。ヨガを併用される場合は、避けたほうがよい動きをお伝えします

「疲れが抜けない」を、一度きちんと診てみませんか

まずはお電話でご相談ください。

電話する 026-235-3514
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よくあるご質問

疲れやすさで受診してもいいのでしょうか。

はい。「検査では異常なしと言われたが調子が悪い」という理由での受診で構いません。まず背景に病気がないかを確認します。

漢方は保険で処方してもらえますか。

医師が診察のうえ、適応があると判断した場合は保険診療で処方します。費用は処方内容と負担割合により異なります。

プラセンタ注射は保険が使えますか。

更年期障害・肝機能障害の治療目的と医師が判断した場合は保険適用となることがあります。それ以外の目的では適応外使用となり、自由診療(3,300円・税込/3アンプル)でのご案内です。

筋膜リリース注射は痛いですか。

注射時の痛みと、その後しばらく重だるさが残ることがあります。当院では局所麻酔薬を使わず生理食塩水のみを使用しています。

ヨガとクリニック、両方申し込む必要がありますか。

いいえ。それぞれ別に受けていただく形で、セット料金はありません。どちらか一方だけでも問題ありません。

出典

  • The Optimal Exercise Modality and Dose for Cortisol Reduction in Psychological Distress: A Systematic Review and Network Meta-Analysis. Sports (Basel). 2025(44試験・3,284人)
  • Mind-body exercise for menopausal symptoms. Menopause. 2024;31(5):457-467(11試験・1,005人)
  • 米国国立補完統合衛生センター(NCCIH)「Yoga: What You Need To Know」
  • 日本東洋医学会 EBM委員会「漢方治療エビデンスレポート(EKAT)」
  • メルスモン注射液 添付文書(効能・効果:更年期障害、乳汁分泌不全)

監修:上野 正樹

整形外科・美容外科 上野医院/〒380-0803 長野県長野市三輪4丁目6-2 美容予約専用 026-235-3514(受付9:30〜17:00)/整形外科 026-232-2861
本ページは自由診療を含む診療内容の情報提供です。効果には個人差があります。記載の費用はすべて税込の総額です。治療の適否・回数・期間は診察のうえで決定します。

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