シミ取り後のアフターケア5つ|かさぶた・戻りを防ぐ【医師監修】

シミ取りレーザーは、照射した日で終わりではありません。カウンセリングでも「かさぶたはいつ取れますか」「一度きれいになったのに、また茶色くなってきました」というご相談をよくいただきます。
結論から言うと、仕上がりを左右するのは照射そのものより、その後の数ヶ月の過ごし方です。この記事では、シミ取り後にやること・やってはいけないことを、経過の時期ごとに医師監修で整理します。
この記事の要点
- かさぶたは1〜2週間で自然にはがれる。無理にはがさない・こすらないことが最優先
- 2週間〜3ヶ月ごろに出る「戻り」は炎症後色素沈着(PIH)。多くは時間とともに薄くなる
- 色素が表皮にとどまるものは早く、真皮に落ちたものは時間がかかる。この深さが経過を決める※1
- 日焼け止めは紫外線だけでなく可視光まで防ぐタイプのほうが色素への効果が高いと報告されている※3
- レーザー後の色素沈着は熱による炎症が関わるため、炎症を長引かせない工夫が予防になる※2
シミ取り後、いちばん大事な時期はいつですか?
照射直後の2週間と、その後3ヶ月までの期間です。前半はかさぶたを守る時期、後半は「戻り」(炎症後色素沈着)を出さない・長引かせない時期にあたります。この2つを乗り切れば、あとは経過を見ながら必要なケアを続けるだけです。
時期ごとの経過とケア
| 時期 | 肌に起きていること | やること |
|---|---|---|
| 直後〜数日 | 照射部が白っぽくなり、赤み・ヒリつきが出る。シミが一時的に濃く見える | 冷やしすぎない。保護テープ・軟膏は当院の指示どおりに続ける |
| 1〜2週間 | 薄いかさぶたになり、自然にはがれる | はがさない・こすらない。洗顔は泡でなでる程度に |
| 2週間〜3ヶ月 | 「戻り」(炎症後色素沈着)が出ることがある | 遮光と摩擦回避を継続。必要に応じて外用・内服を追加 |
| 3〜6ヶ月 | 戻りが徐々に薄くなっていく | 日焼け止めを習慣として続ける |
※経過・期間には個人差があります。強くこすった、日焼けをした、といった要因で長引くことがあります。
シミ取り後のアフターケア5つ
1. かさぶたは自然にはがれるまで待つ
照射部にできる薄いかさぶた(マイクロクラスト)は、新しい皮膚ができるまでのふたの役割をしています。無理にはがすと、その下の未熟な皮膚が炎症を起こし、色素沈着の引き金になります。洗顔・入浴は通常どおりで構いませんが、指やタオルで直接こすらないことを1〜2週間は徹底してください。
2. 日焼け止めは「紫外線+可視光」で選ぶ
紫外線だけでなく、目に見える光(可視光)も色素を濃くする方向に働きます。肝斑の患者さんを対象にしたランダム化比較試験では、酸化鉄を配合して可視光まで防ぐ日焼け止めを使った群のほうが、紫外線のみを防ぐ日焼け止めの群より、8週間後の改善が上回りました(重症度スコアで15%、色調で28%)※3。酸化鉄を含む色つき(ティント)の日焼け止めがこれにあたります。
塗る量が足りないと表示どおりの効果は出ません。顔全体なら500円玉大を目安に、朝だけでなく日中も塗り直すことが前提です。
3. 摩擦を減らす
洗顔時のこすり洗い、タオルでの拭き取り、マスクのふち、スキンケアの強い塗り込みは、どれも慢性的な刺激になります。炎症後色素沈着は炎症の程度と深さで重症度が決まるため※1、「刺激を減らすこと」がそのまま予防になります。
4. 保湿を切らさない
乾燥した肌はバリア機能が落ち、わずかな刺激でも炎症が起きやすくなります。照射部を含め、顔全体をやさしく保湿してください。
5. 「戻り」が出ても自己判断でやめない
一度きれいになった場所がふたたび茶色くなると、多くの方が「失敗した」と感じて受診をやめてしまいます。しかし炎症後色素沈着は経過とともに薄くなることが多い変化です。表皮にとどまる色素は比較的早く、真皮まで落ちた色素は時間がかかります※1。外用や内服で経過を後押しできる場合もあるため、まず診察でご相談ください。
やってはいけないこと
| やってよいこと | 避けたいこと |
|---|---|
| 泡でなでる洗顔、押さえるタオル | こすり洗い、スクラブ、ゴシゴシ拭き |
| 可視光まで防ぐ日焼け止めの塗り直し | 日焼け止めなしの外出、長時間の屋外活動 |
| やさしい保湿 | 刺激の強いピーリング化粧品の自己判断での使用 |
| 気になったら早めに受診 | かさぶたをはがす、テープを自己判断で早く外す |
戻りが強いときの選択肢
レーザー後の色素沈着は、熱による炎症が関わると考えられています。実際、二酸化炭素レーザー後の色素沈着を扱ったレビューでは、抗炎症作用のある外用薬を術後に使った研究で色素沈着の発生率が下がったと報告されています※2。ただしステロイド外用は自己判断で続けてよいものではありません。
当院では、戻りの程度に応じて外用や内服(ホームケア・内服薬)を組み合わせてご提案しています。飲み薬・塗り薬でできることの整理はシミの飲み薬・塗り薬は効く?をご覧ください。
当院の料金(税込)
| 施術・内服 | 料金 |
|---|---|
| ピコスポット(初回限定お試し・3mmまで) | 5,500円 |
| ピコスポット(1カ所のシミ) | 16,500円/1㎠ |
| ピコスポット(顔全てのシミ) | 38,500円/全顔 |
| ピコトーニング(肝斑・くすみ) | 27,500円/全顔・1回 |
| 白玉内服セット(トラネキサム酸・ユベラ・シナール) | 3,960円/月 |
| 初診料/再診料(相談のみ) | 3,300円/1,650円 |
治療回数・期間の目安: シミの種類により1〜5回程度・1〜6ヶ月。戻り(炎症後色素沈着)が出た場合のケアは3〜6ヶ月を見込みます。
主なリスク・副作用: 赤み・ヒリつき・腫れ・かさぶた・炎症後色素沈着(戻り)・まれに色素脱失(白く抜ける)や水ぶくれ。シミが再発することもあります。肝斑が混ざっている場合は照射で悪化することがあるため、診察での鑑別を重視しています。内服では胃部不快感などが出ることがあります。
お問い合わせ: 026-235-3514(美容予約専門)
いずれも自由診療(自費)です。効果には個人差があり、すべての方に同じ結果をお約束するものではありません。
よくある質問
Q1. かさぶたはいつ取れますか?メイクはいつからできますか?
薄いかさぶたは1〜2週間で自然にはがれます。保護テープの上からのメイクや、かさぶたがはがれた後のメイクは可能です。時期は部位や照射の強さで変わるため、施術時にご説明します。
Q2. 「戻り」はどのくらいで薄くなりますか?
多くは3〜6ヶ月かけて薄くなります。色素が表皮にとどまっていれば比較的早く、真皮まで落ちている場合は時間がかかります※1。
Q3. 日焼け止めはどれでもいいですか?
紫外線だけでなく可視光まで防ぐタイプ(酸化鉄配合の色つき日焼け止め)のほうが、色素に対する効果が高いと報告されています※3。量を守り、日中に塗り直すことが前提です。
Q4. かさぶたを間違ってはがしてしまいました。
強くこすらず、保湿と遮光を続けてください。赤みが強い、じくじくする、痛みが増すといった場合は早めにご相談ください。
Q5. 秋冬のほうがアフターケアは楽ですか?
紫外線量が減る秋から冬は遮光の負担が軽く、ケアしやすい時期です。ただし日焼け止めを続けられれば季節を問わず治療は可能です。
まとめ|照射より、そのあとの3ヶ月
シミ取りの仕上がりは、レーザーの性能だけで決まるものではありません。かさぶたを守る2週間と、戻りに向き合う3ヶ月。この時期のこすらない・焼かない・保湿するという地道なケアが、いちばん効きます。長野市の上野医院では、照射前に経過とケアの見通しをお伝えしたうえで治療を始めています。
上野医院(長野市三輪)
ご予約・ご相談: 026-235-3514(美容予約専門)
LINE・WEB予約もご利用いただけます。
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この記事の監修
整形外科・美容外科 上野医院 院長 上野 正樹(日本美容外科学会認定医〈JSAS・認定番号256号〉)
参考文献(URL実在確認済み)
※1 Silpa-Archa N, et al. Postinflammatory hyperpigmentation: A comprehensive overview: Epidemiology, pathogenesis, clinical presentation, and noninvasive assessment technique. J Am Acad Dermatol. 2017: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28917451/
※2 Bin Dakhil A, et al. Post-inflammatory hyperpigmentation after carbon dioxide laser: review of prevention and risk factors. Dermatol Reports. 2023: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38205425/
※3 Castanedo-Cazares JP, et al. Near-visible light and UV photoprotection in the treatment of melasma: a double-blind randomized trial. Photodermatol Photoimmunol Photomed. 2014: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24313385/
最終更新日: 2026年9月29日
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