タトゥー除去は何回で消える?ピコレーザーの費用・痛み【医師監修・長野市】

ピコレーザーによるタトゥー除去の施術イメージ(長野市・上野医院)

「そろそろタトゥーを消したい。でも、何回かかるのか、いくらかかるのか、跡が残らないのか分からない」——そんな不安で一歩を踏み出せない方は少なくありません。上野医院にも、就職や結婚、温泉やジムをきっかけに相談に来られる方が増えています。

この記事では、タトゥー除去の標準治療であるピコレーザーについて、必要な回数・費用・痛み・リスクを医学論文の根拠とともに解説します。読み終わる頃には、自分のタトゥーが「どれくらいで、いくらで」消せそうか、目安を持てるはずです。

目次

この記事の要点

  • タトゥー除去の第一選択はレーザー治療。切除のような傷跡を残さず色素だけを狙える
  • ピコ秒レーザーは従来のQスイッチレーザーより少ない回数で除去でき、痛みや色素沈着も少ないことが複数の研究で報告されている
  • 回数の目安は黒一色のプロ彫りでピコレーザー4〜8回。色・部位・彫りの深さで変わる
  • 色ごとに適した波長が異なり、フルカラー除去には複数波長が必要。上野医院は532/755/1064nmの3波長を院内に備える
  • 費用は上野医院で1c㎡ 11,000円/回〜(自由診療・税込)。照射は2ヶ月以上あけて複数回行う

タトゥー除去はレーザーが第一選択?

はい。現在は皮膚を切らずに色素だけを壊せるレーザー治療が標準的な第一選択です。

タトゥー除去には、レーザーのほかに皮膚ごと切り取る「切除術」、皮膚表面を削る「皮膚剥削術」、上から別のデザインを彫る「カバーアップ」があります(米国FDA・米国形成外科学会の解説より)。

方法長所短所
レーザー(第一選択)周囲の皮膚を温存でき、傷跡のリスクが最も小さい複数回・期間が必要
切除術1回で確実に除去できる必ず線状の傷跡が残る。小さいタトゥー限定
皮膚剥削術侵襲が大きく、傷跡・色ムラのリスクが高い
カバーアップすぐ隠せるインクは残ったまま。後で消す際はさらに難しくなる

レーザーは、タトゥーのインク粒子だけに光を吸収させて細かく砕き、体の免疫細胞(マクロファージ)に運び出させる治療です。だから皮膚そのものを傷つけにくいのです。

ピコレーザーは従来のレーザーと何が違う?

パルス幅(光を当てる時間)が1000分の1程度まで短く、インクをより細かく砕けるため、少ない回数で除去でき、痛みや色素沈着も少ないと報告されています。

従来のQスイッチレーザー(ナノ秒)は「熱」で色素を壊すのに対し、ピコ秒レーザーは「衝撃波」に近い作用(光音響効果)でインクを粉砕します。粒子が細かくなるほど排出されやすくなります。

Qスイッチ(従来型)ピコ秒レーザー
平均的な回数8〜12回4〜8回
黒インクの除去率の目安50〜75%/8〜10回60〜90%/4〜6回
色素沈着のリスクやや高い低い
痛み輪ゴムで弾く程度より弱く短い

36研究を統合したシステマティックレビューでは、ピコ秒レーザーは特に青・緑・黄など従来消えにくかった色で75%超の除去率を示し、痛みも少なかったと結論されています(Gurnani 2022, JAAD)。また皮膚科領域のピコ秒レーザーを網羅したレビューでも「従来より少ない回数で高い除去効果、色素変化リスクは低い」とされています(Wu 2021, Lasers Surg Med)。

上野医院で使用するピコシュア(PicoSure)は、FDA(米国食品医薬品局)の認可を受けたピコ秒レーザーです。

タトゥー除去は何回で消える?

黒一色のプロ彫りならピコレーザーで4〜8回が目安です。ただし色・部位・彫りの深さで大きく変わります。

回数を予測する医学的な指標に「Kirby-Desaiスケール」があります(Kirby 2009)。次の6つの因子で採点し、合計点から回数を見積もります。100例の実績では平均10回(3〜20回)でした。

  1. 肌の色(色黒の方は出力を抑えるため回数が増えやすい)
  2. 部位(心臓から遠い手足の先ほど排出が遅く、回数が増える)
  3. インクの色(黒は最も消えやすい。緑・黄・オレンジは消えにくい)
  4. インクの量(プロの濃い彫りほど多い。素人彫りは浅く少なめで、抜けやすい傾向)
  5. 傷跡・組織変化の有無
  6. 重ね彫り(カバーアップ)の有無(層が重なるほど難しい)

色と波長の相性

レーザーは「補色」の関係にある色をよく吸収します。だからこそ、色ごとに波長を使い分ける必要があります。

インクの色適した波長消えやすさ
黒・濃紺1064nm・755nm最も消えやすい
532nm比較的消えやすい
青・紫755nm中程度(ピコで改善報告)
755nm消えにくいがピコで改善
黄・オレンジ消えにくい
白・肌色(アートメイク系)要注意(黒く変色することがある)

紫・青・緑については、ピコ秒755nmレーザーで4回照射後に紫85%・青81%・緑74%の改善を示した研究があります(Bernstein 2018)。

フルカラーのタトゥーを消すには複数の波長が必要です。上野医院はピコシュア532nm・755nmに加えQスイッチNd:YAG 1064nmの3波長を院内に備えており、黒からカラーまで一院で対応できます。詳しくはタトゥー・アートメイク除去のページをご覧ください。

痛み・ダウンタイム・リスクは?

痛みは「輪ゴムで弾かれる感覚」と表現されます。上野医院では麻酔クリームなどを選べるため、痛みが不安な方もご相談ください。

照射直後はインク部分が白く見える「ホワイトニング現象」が起き、その後かさぶたになります。経過の目安は次の通りです。

  • かさぶた: 5〜7日で自然に脱落(剥がさないことが大切
  • 水疱(水ぶくれ): できた場合は1〜2週間程度で引く
  • 赤み: 1ヶ月程度で落ち着く
  • 色が抜けてくる: 照射後3〜6週かけてゆっくり

主なリスクには、一時的な色素沈着・まれな色素脱失(色抜け)・ごくまれな傷跡のほか、赤インクへのアレルギー反応が知られています(Khunger 2015)。また、白・肌色・ピンクなど金属を含む色素(アートメイクに多い)は、レーザーでかえって黒く変色する「パラドキシカルダーケニング」という現象があるため、上野医院ではテスト照射で確認してから進めます。金属製色素はやけどのリスクがあるためお受けしていません。元の彫り針の跡は除去後も残る場合があります。

アフターケアは「かさぶたを剥がさない」「保湿」「2週間はしっかり遮光し、その後も日焼け止めを使う」が基本です。赤みや水疱がある間は、長風呂・激しい運動・患部をこする行為は避けてください。ダウンタイムの詳細はこちらの解説もご覧ください。

上野医院のタトゥー除去(費用・流れ)

上野医院(長野市三輪)では、FDA認可のピコシュアとQスイッチYAGによる3波長のタトゥー・アートメイク除去を行っています。長野県内で多色タトゥーまで院内完結で対応できる体制は限られており、県外に通わず治療を続けられます。

料金(自由診療・税込/1回)

範囲料金
1c㎡11,000円
5c㎡まで22,000円
10c㎡まで33,000円
50c㎡まで55,000円
150c㎡まで(ハガキ大)110,000円
多色タトゥー上記の20%増
麻酔代3,300円(50c㎡まで)/6,600円(50c㎡超)

例えば5c㎡までの黒一色タトゥーを6回照射した場合、総額の目安は132,000円(22,000円×6回)+希望に応じ麻酔代です。回数は診察時にタトゥーの状態を見て見積もります。タトゥー除去は保険適用外(自由診療)です。参考: 大手美容クリニックのピコレーザー刺青除去も1回あたり約1.9万〜12万円の面積制で、当院はおおむね同水準です。

流れ

  1. LINEまたは電話(026-235-3514)で予約
  2. 診察でタトゥーの色・深さ・部位を確認し、回数の見込みと総額をご説明
  3. 麻酔を選択(無麻酔/クーリング/麻酔クリーム)
  4. 照射(範囲により数分〜)
  5. 2ヶ月以上あけて繰り返し照射

※施術には「反社会的勢力の構成員でない旨の同意書」への署名が必要です。当日キャンセルはキャンセル料5,500円を頂戴します。

照射間隔を2ヶ月以上あけるのは、砕いたインクを免疫細胞が運び出し、皮膚が回復するのを待つためです。間隔を詰めても早く消えるわけではなく、かえって肌への負担が増えます。

よくある質問

Q1. タトゥー除去は何回くらい必要ですか?

黒一色のプロ彫りでピコレーザー4〜8回が目安です。色数が多い、手足の先にある、重ね彫りがあるなどの場合は回数が増えます。診察時にKirby-Desaiスケールの考え方に沿って個別に見積もります。

Q2. どのくらいの期間がかかりますか?

照射間隔を2ヶ月以上あけるため、5回なら10ヶ月〜1年程度が目安です。結婚式や就職など期限がある方は、逆算して早めのご相談をおすすめします。

Q3. 痛みはどのくらいですか?

輪ゴムで弾かれるような痛みと表現されます。ピコ秒レーザーは従来型より痛みが少ないと報告されていますが、ご不安な方には麻酔クリーム(3,300円〜)をご用意しています。

Q4. 跡は残りませんか?

適切な出力と間隔で行えば傷跡はまれです。ただし元の彫り針の跡や、一時的な色素沈着・まれな色抜けが残る可能性はあります。効果・経過には個人差があります。

Q5. カラータトゥーも消せますか?

色ごとに適した波長が異なるため、複数波長が必要です。上野医院は532・755・1064nmの3波長で黒〜カラーまで対応します。黄色など一部の色は回数がかかる場合があります。

Q6. 保険は使えますか?

美容目的のタトゥー除去は保険適用外(自由診療)です。料金は上記の面積別料金をご覧ください。

まとめ|まずは診察で「何回・いくら」の見積もりを

タトゥー除去は、ピコレーザーの登場で「少ない回数・少ない負担」で行える治療になりました。ただし必要な回数は色・部位・彫り方で一人ひとり違います。長野市の上野医院では、診察で状態を確認し、回数と総額の見込みをお伝えしてから治療を始めます。

ご相談・ご予約はLINEから(美容予約専用電話: 026-235-3514/お問い合わせフォーム

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監修: 上野医院 医師(長野市三輪・整形外科/美容皮膚科)
本記事は上野医院の医師が監修しています。

※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としたもので、特定の効果を保証するものではありません。効果・リスクには個人差があります。

参考文献

  • Wu DC, et al. A Systematic Review of Picosecond Laser in Dermatology. Lasers Surg Med. 2021;53(1):9-49. DOI: 10.1002/lsm.23244
  • Gurnani P, et al. Comparing the efficacy and safety of laser treatments in tattoo removal: A systematic review. J Am Acad Dermatol. 2022. リンク
  • Nguyen L, et al. Picosecond lasers in dermatology. Die Dermatologie. 2023;74(6):440-447. DOI: 10.1007/s00105-023-05144-3
  • Bernstein EF, et al. Lasers Surg Med. 2018. DOI: 10.1002/lsm.22942
  • Kirby W, Desai A, et al. The Kirby-Desai Scale. J Clin Aesthet Dermatol. 2009;2(3):32-37. PMID: 20729941
  • Khunger N, et al. Complications of Tattoos and Tattoo Removal. J Cutan Aesthet Surg. 2015;8(1):30-36. PMID: 25949020
  • 米国FDA. Tattoo Removal: Options and Results. リンク

最終更新日: 2026年7月27日

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