稗粒腫とは?なんて読む?目元の白いぶつぶつの正体と治療法【医師監修】

目元に稗粒腫のある女性の目元のイラスト(やさしいタッチ・淡いブルーとベージュ基調)

「目の周りに白い小さなぶつぶつがある」「ニキビかと思ってつぶそうとしたら硬くて取れない」——それは稗粒腫(はいりゅうしゅ)かもしれません。読み方も難しく、正体を知らないまま放置したり、無理につぶして跡にしてしまったりする方が少なくありません。この記事では、長野市の上野医院が、稗粒腫の読み方・中身の正体・予防法・治療法をまとめて解説します。

目次

この記事の要点

  • 稗粒腫は「はいりゅうしゅ」と読む(「ひりゅうしゅ」と呼ばれることもある)
  • 中身は脂肪ではなく角質(ケラチン)のかたまり。直径1〜2mmの白い良性のできもの※1
  • 新生児の約40〜50%にみられ、赤ちゃんでは数週間で自然に消えることがほとんど※2
  • 大人では自然に消えないことも多く、自分でつぶすと炎症や跡(色素沈着・へこみ)の原因になる
  • 医療機関では針やレーザーで短時間で除去できる。上野医院では炭酸ガスレーザーで1個11,000円(税込)〜(自由診療)

📞 「これは稗粒腫?」の相談だけのご来院も歓迎です: 026-235-3514(上野医院)

稗粒腫はなんて読む?どんなできもの?

「はいりゅうしゅ」と読みます。目の周りや頬にできる、直径1〜2mmの白い小さな良性のできものです。「ひりゅうしゅ」と呼ばれることもあります。

下まぶたの周りに直径1〜2mmの白い粒(稗粒腫)が数個ある目元のイラスト
稗粒腫のイメージ(イラスト)。下まぶたの周りに1〜2mmの白い粒ができます

「稗(ひえ)」は雑穀のヒエのこと。ヒエの粒のように小さくて白いことから、この名前がついています。英語では milium(ミリウム)、複数形で milia(ミリア)と呼ばれ、海外の医学文献でもこの名称が使われています※1。

好発部位はまぶた・目の周り・頬・額など顔が中心で、年齢・性別を問わずできます。かゆみや痛みはなく、健康への害もありませんが、目立つ場所にできるため見た目の悩みとして相談されることが多いできものです。

稗粒腫の中身は「角質」——脂肪ではありません

中身は角質(ケラチン)です。皮膚の浅い場所に袋状の小さな空間ができ、その中に角質が詰まって白く透けて見えているのが稗粒腫です※1。「脂肪の塊」と説明されることがありますが、正確には脂肪ではありません。

できる原因は大きく2つに分けられます※1。

  • 原発性(自然にできるもの)——毛穴や汗の管のごく浅い部分から自然に発生します。新生児の約40〜50%にみられるほか※2、大人でも体質的にできやすい方がいます
  • 続発性(きっかけがあってできるもの)——やけど・すり傷・水ぶくれなどの皮膚の傷が治る過程や、レーザー治療後・ステロイド外用薬の長期使用などをきっかけにできることがあります

ニキビ・汗管腫・イボとの見分け方

目の周りの白いぶつぶつには、稗粒腫のほかにも似たものがあります。見分けの目安を表にまとめました。

できもの見た目の特徴稗粒腫との違い
稗粒腫1〜2mmの白い粒。硬い
白ニキビ白〜肌色のぶつぶつ数日で赤くなったりつぶれたりと変化する。稗粒腫は何週間も変化しない
汗管腫(かんかんしゅ)肌色〜やや黄色みの盛り上がり白い「粒」ではなく、平たい盛り上がりが多発する。目の下に多い
イボ(ウイルス性)表面がザラザラした盛り上がり表面がなめらかな稗粒腫と異なり、ザラつきがあり数が増えていく

見た目だけでの自己判断は難しいことも多いため、迷ったら診察で確認するのが確実です。汗管腫やイボ・ほくろの治療についてはほくろ・いぼ除去のページもご覧ください。また、平たく茶色いものはできものではなくシミの可能性があります(シミの種類の見分け方はこちら)。

稗粒腫は自然に治りますか?

赤ちゃんの稗粒腫は、数週間ほどで自然に消えることがほとんどです※2。大人では自然に消えることもありますが、何ヶ月も残り続ける場合も少なくありません。

良性のできものなので、急いで治療する必要はありません。「気にならなければ様子を見る、目立って気になるなら除去する」が基本の考え方です。ただし、短期間で大きくなる・色が変わる・出血するといった変化がある場合は、別のできものの可能性があるため受診をおすすめします。

稗粒腫の予防法はありますか?

確実な予防法は、残念ながらわかっていません。体質的にできやすい方がいるためです。そのうえで、続発性の稗粒腫は皮膚の傷や刺激がきっかけになることから※1、次のような心がけは理にかなっています。

  • 目元をゴシゴシこすらない——クレンジングや洗顔は優しく。強いマッサージやスクラブのこすりすぎを避ける
  • 紫外線対策・保湿で肌の傷を防ぐ——日焼けも皮膚のダメージのひとつです
  • 自分でつぶさない——針やピンセットで無理につぶすと、炎症・色素沈着・へこみの原因になり、かえって目立つ跡が残ることがあります

稗粒腫の治療法——医療機関ではどう取る?

稗粒腫は皮膚の浅い場所にあるため、医療機関では短時間で除去できます。代表的な方法は次のとおりです※1※2。

  1. 針で小さな穴を開けて押し出す(圧出)——注射針などで表面にごく小さな穴を開け、中の角質を押し出します。数が少ない場合の標準的な方法です
  2. 炭酸ガス(CO2)レーザー——レーザーで表面を薄く開けて中身を除去します。数が多い場合や、細かい部位にも対応しやすい方法です(炭酸ガスレーザーの解説記事はこちら
  3. 電気凝固など——できものの状態に応じて使い分けます

いずれも治療そのものは数分程度です。セルフケアでの「針でつぶす」と似ているように見えますが、清潔な器具で深さを見極めて行うかどうかで、跡の残りやすさが変わります。

上野医院での稗粒腫治療

長野市三輪の上野医院では、まず診察で稗粒腫かどうか(汗管腫・イボ・ほくろ等との見分け)を確認したうえで、炭酸ガスレーザーによる除去を行っています。

  • 費用(税込・自由診療): 稗粒腫の除去 1個 11,000円〜。複数個の場合の料金は診察時にご案内します(料金表はこちら
  • 治療の目安: 施術は1回・数分程度で完了します。数が多い場合は複数回に分けることがあります
  • 主なリスク・副作用: 施術後に赤み・点状のかさぶた・一時的な色素沈着が出ることがあります(多くは数週間〜数ヶ月で目立たなくなります)。体質や深さによって、へこみや色の変化が残る可能性はゼロではありません。また、体質により別の場所に新しくできる(再発する)ことがあります。施術後に気になる症状があれば当院で診察・対応します
  • ご予約・お問い合わせ: 026-235-3514(上野医院)

「稗粒腫かどうかわからない」という段階のご相談も診察としてお受けしています。

📞 ご予約・ご相談: 026-235-3514

よくある質問

Q1. 稗粒腫はなんと読みますか?

「はいりゅうしゅ」と読みます。「ひりゅうしゅ」と呼ばれることもあります。目の周りにできる直径1〜2mmの白い良性のできものです。

Q2. 自分でつぶしてもいいですか?

おすすめできません。中身の角質は皮膚の中の袋に入っているため、無理につぶすと炎症を起こしたり、色素沈着やへこみといった跡の原因になったりします。

Q3. 除去に保険は使えますか?

稗粒腫は健康への害がない良性のできもののため、見た目の改善を目的とした除去は自由診療でのご案内となります。上野医院では1個11,000円(税込)からです。

Q4. 赤ちゃんの顔の白いぶつぶつも稗粒腫ですか?

新生児の約40〜50%に稗粒腫がみられ、数週間ほどで自然に消えることがほとんどです。赤ちゃんの稗粒腫は治療の必要はありません。

Q5. 取ってもまたできますか?

除去した稗粒腫そのものは取り切れば治りますが、体質により別の場所に新しくできることがあります。できやすい方は、目元をこすらないなどの刺激を避ける心がけが役立つ可能性があります。

まとめ

稗粒腫(はいりゅうしゅ)は、角質が詰まってできる1〜2mmの白い良性のできものです。健康への害はありませんが、自分でつぶすと跡になるリスクがあります。医療機関なら数分で除去できるため、目立って気になる方は一度ご相談ください。

📞 026-235-3514(上野医院)


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この記事の監修

整形外科・美容外科 上野医院 院長 上野 正樹(日本美容外科学会認定医〈JSAS・認定番号256号〉)

(プロフィールはこちら

参考文献(URL実在確認済み)

  • ※1 Berk DR, Bayliss SJ. Milia: a review and classification. J Am Acad Dermatol. 2008(稗粒腫の総説・分類): https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18819726/
  • ※2 Gallardo Avila PP, Mendez MD. Milia. StatPearls, NCBI Bookshelf(新生児の40〜50%にみられる・自然消退・治療法): https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK560481/

最終更新日: 2026-08-27

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