ぎっくり腰は安静?動く?最初の3日を医師が解説【長野市】

重い物を持ち上げた瞬間、腰に電気が走った。くしゃみをしただけなのに動けなくなった——ぎっくり腰は、ある日突然やってきます。

「寝ていたほうがいいのか」「動いたほうがいいのか」。長野市の上野医院にも、この質問がよく寄せられます。答えは、多くの方が思っているものと少し違います。

この記事では、最初の数日をどう過ごすか、受診したほうがよいサイン、繰り返さないための考え方を整形外科専門医が解説します。3分ほどで読めます。

目次

この記事の要点

  • 長く寝て安静にするより、痛みの範囲で動き続けるほうが回復が早いとされています
  • 最初の1〜2日は無理をしない。3日目からは少しずつ日常の動きに戻す
  • 脚のしびれ・力が入らない・排尿の異常があれば、様子を見ずに受診
  • 繰り返す場合は「何が痛んでいるか」を診てもらうことが近道

動けないほどの腰の痛みで困っている方へ。上野医院の整形外科では、レントゲンと超音波エコーで痛みの原因を確認しながら診察しています。一般外来は予約不要です。

電話で相談する 026-232-2861

整形外科の受付は午前11:30まで/午後15:30まで(水曜午後・日曜は休診)

ぎっくり腰では、腰に何が起きているのですか?

ぎっくり腰は、急に起きた腰の痛みをまとめて呼ぶ言葉です。多くは腰の筋肉・筋膜・背骨の小さな関節(椎間関節)が「ねんざ」のような状態になったもので、骨が折れているわけではありません。

腰のつくり筋肉・筋膜背骨(椎骨)椎間板椎間関節ぎっくり腰の多くは筋肉・筋膜・椎間関節の痛み

図1:腰は背骨(椎骨)・椎間板・椎間関節と、それを支える筋肉・筋膜でできています。ぎっくり腰の多くは、このうち筋肉・筋膜・椎間関節の急な痛みです。

医学的には「急性腰痛」と呼び、発症から4週間以内のものを指します。日本整形外科学会と日本腰痛学会の『腰痛診療ガイドライン2019』では、急性腰痛の多くは経過がよく、数日から数週間で改善するとされています。

安静にするのと動くのと、どちらがよいのですか?

痛みの範囲で動き続けるほうがよい、というのが現在の考え方です。同ガイドラインでは、ベッドで安静にし続けることは勧められておらず、できる範囲で日常の活動を保つことが推奨されています。

「動くと悪化するのでは」と心配になりますが、寝たきりの時間が長いほど筋肉がこわばり、かえって痛みが長引きやすくなります。ただし、痛みを我慢して無理に動くという意味ではありません。

時期過ごし方の目安
最初の1〜2日痛みの強い動作は避ける。横向きで膝を軽く曲げるなど、楽な姿勢で休む。トイレや食事など必要な動きはしてよい
3日目〜1週間短い歩行から始め、少しずつ普段の動きに戻す。長く同じ姿勢をとらない
1〜2週間多くは日常生活に戻れる。ストレッチや軽い運動を再開する
2週間以上痛みが続く別の原因が隠れていることがある。整形外科で診察を
楽な姿勢横向き・膝を軽く曲げる起き上がり方手で体を押し上げる

図2:横向きで膝を軽く曲げると腰の筋肉がゆるみます。起き上がるときは、横向きになってから手で体を押し上げると腰への負担が少なくなります。

冷やすのと温めるのは、どちらですか?

受傷直後の強い痛みには冷やし、数日たって落ち着いてきたら温めるのが一般的な目安です。冷やすときは氷のうやタオルに包んだ保冷剤を、1回15分ほどを目安に当てます。

温めるのは、入浴や蒸しタオルで十分です。温めて痛みが増すようなら、まだ早いサインなので冷やす段階に戻してください。湿布は、痛み止めの成分が入っているので、冷感か温感かは好みで選んで問題ありません。

すぐに受診したほうがよいサインはありますか?

次のような症状があるときは、ぎっくり腰以外の原因を考える必要があります。様子を見ずに受診してください。

  • 脚にしびれがある、脚に力が入りにくい
  • 排尿・排便がうまくできない(すぐに受診を)
  • 安静にしていても痛い、夜中に痛みで目が覚める
  • 発熱がある、がんの治療歴がある
  • 転倒やしりもちのあとから痛む(とくに70歳以上の方は圧迫骨折の可能性)

これらに当てはまらなくても、2週間たっても痛みが軽くならない場合は一度診せてください。腰痛全般の受診の目安は腰痛のページにまとめています。

ぎっくり腰を繰り返すときは、どうすればよいですか?

年に何度も繰り返す場合は、「どこが痛んでいるか」を一度きちんと診てもらうことが近道です。椎間関節が原因のこともあれば、筋膜のこわばりが残っていることもあり、対処が変わります。

上野医院の整形外科では、レントゲンに加えて超音波エコーで筋肉や筋膜のようすを確認しています。痛みが落ち着いたあとは、腰を支える筋肉を育てる腰部・骨盤帯の運動療法が再発予防の土台になります。

筋膜が関わっていると考えられる場合には、超音波で確認しながら行う筋膜リリース注射(ハイドロリリース・自由診療)という選択肢もあります。適しているかは診察のうえで判断します。

よくある質問

ぎっくり腰でコルセットは使ったほうがよいですか?

痛みが強い最初の数日、動くときの支えとして使うのはよい方法です。ただし、つけっぱなしにすると腰を支える筋肉が働かなくなるので、痛みが落ち着いたら外していきます。

仕事は休んだほうがよいですか?

座り仕事なら、こまめに立ち上がれる環境であれば続けて構いません。重い物を持つ仕事は、最初の数日は避けたほうが安全です。判断に迷うときは診察のときにご相談ください。

マッサージや整体に行ってもよいですか?

受傷直後の強い痛みがある時期に、強くもむのは勧められません。しびれや脚の症状がないことを確認してからにしてください。まず整形外科で、骨や神経に問題がないことを確かめると安心です。

レントゲンで異常がないと言われました。それでも痛いのはなぜですか?

レントゲンに写るのは主に骨です。筋肉・筋膜・椎間関節の痛みは写りません。詳しくはレントゲン異常なしの腰痛・肩こりの記事で解説しています。

長野市で、ぎっくり腰・急な腰の痛みのご相談を受け付けています。骨や神経の問題がないかを確認し、最初の数日の過ごし方から一緒に考えます。

電話で相談する 026-232-2861

上野医院 整形外科/長野市三輪4-6-2(善光寺下駅から徒歩5分・駐車場あり)
受付は午前11:30まで/午後15:30まで(水曜午後・日曜は休診)

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監修:上野医院 整形外科専門医 上野 琢郎(日本人工関節学会認定医) 医師紹介はこちら
参考:日本整形外科学会・日本腰痛学会『腰痛診療ガイドライン2019(改訂第2版)』
最終更新日:2026年9月29日
この記事は診断を目的としたものではありません。症状については医療機関にご相談ください。

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