五十肩の3つの時期|動かす時期の見分け方を医師が解説【長野市】

棚の上の物が取れない。シャツの袖に腕を通すとき肩が痛む。夜中に肩の痛みで目が覚める——長野市の上野医院にも、50代前後の方からこうしたご相談が届きます。

「そのうち治る」と言われて何年も我慢している方がいます。たしかに時間とともに落ち着くことが多い病気ですが、時期に合った過ごし方をするかどうかで、その後の動かしやすさが変わります。

この記事では、五十肩の3つの時期と、それぞれで何をすればよいかを整形外科専門医が解説します。3分ほどで読めます。

目次

この記事の要点

  • 五十肩は痛い時期・固まる時期・ゆるむ時期の3つに分かれ、やるべきことが変わる
  • 痛みの強い時期に無理に動かすと、かえって長引くことがある
  • 痛みが落ち着いたら、動かす練習が回復の中心になる
  • 腕が上がらない状態が続くときは、腱板断裂など別の病気のこともある

肩が上がらない、夜に痛むという方へ。上野医院の整形外科では、レントゲンと超音波エコーで肩の状態を確認しながら診察しています。一般外来は予約不要です。

電話で相談する 026-232-2861

整形外科の受付は午前11:30まで/午後15:30まで(水曜午後・日曜は休診)

五十肩とは、どんな状態ですか?

五十肩は、肩の関節を包む袋(関節包)に炎症が起き、やがて縮んで硬くなる状態です。正式には肩関節周囲炎といいます。40〜60代に多く、はっきりしたきっかけがないまま始まるのが特徴です。

肩関節のつくり肩甲骨腕の骨(上腕骨)関節包五十肩ではこの袋が炎症を起こして縮みます

図1:肩関節は、腕の骨の丸い先端が浅いお皿にはまった構造です。その周りを関節包が包んでいます。五十肩では、この袋が炎症を起こして縮みます。

「四十肩」と呼ばれることもありますが、同じものです。年齢による呼び分けで、病気としての違いはありません。

五十肩の3つの時期とは何ですか?

炎症が強い「痛い時期」、動きが制限される「固まる時期」、少しずつ動くようになる「ゆるむ時期」の3つに分かれます。今どの時期かで、やるべきことが変わります。

時期起きていることこの時期にすること
痛い時期
(炎症期)
じっとしていても痛む。夜中に目が覚める。動かすと強く痛む痛みを抑えることが最優先。無理に動かさない。痛みの少ない範囲で使う
固まる時期
(拘縮期)
痛みは和らぐが、腕が上がらない・後ろに回らない動かす練習を始める。温めてから、痛みの手前まで動かす
ゆるむ時期
(回復期)
動く範囲が少しずつ戻ってくる動かす練習を続ける。生活動作に戻していく
五十肩の3つの時期痛い時期固まる時期ゆるむ時期痛みの強さ動かせる範囲※ 期間には個人差があります(全体で半年〜2年ほどのことがあります)

図2:時期によって、痛みの強さと動かせる範囲は変わっていきます。今どのあたりかを知ることが、過ごし方を決める手がかりになります。

期間には個人差が大きく、全体で半年から2年ほどかかることがあります。長く感じますが、多くは徐々に落ち着いていきます。

痛い時期に、やってはいけないことはありますか?

炎症が強い時期に、痛みを我慢して大きく動かすことは勧められません。振り子のように腕を回す運動も、この時期に強くやりすぎると痛みが増すことがあります。

  • 痛みを我慢して腕を上げ切る練習
  • 他の人に腕を引っぱってもらう
  • 痛む側を下にして寝る
  • 強くもむマッサージ

夜の痛みがつらいときは、痛む側の腕の下にクッションを入れて、腕が体から少し離れた位置になるようにすると楽になることがあります。

整形外科ではどんな治療をしますか?

まずレントゲンで骨に問題がないかを確認し、超音波エコーで腱や関節包のようすを見ます。そのうえで、時期に合わせて痛みを抑える治療と、動かす練習を組み合わせます。

痛みが強い時期には、飲み薬や湿布のほか、肩の関節内への注射で炎症を抑える方法があります(保険診療)。痛みが和らいでから動かす練習に移るほうが、結果的に早く進むことが多いと感じています。

固まる時期に入ったら、動かす練習が治療の中心になります。肩関節の運動療法に、自宅でできる方法をまとめています。肩の周りの筋膜がこわばっている場合には、超音波で確認しながら行う筋膜リリース注射(ハイドロリリース・自由診療)という選択肢もあります。

五十肩ではない可能性もありますか?

あります。とくに腱板断裂は、五十肩と間違われやすい病気です。肩の腱が切れている状態で、放っておくと切れた範囲が広がることがあります。

次のような場合は、五十肩以外を考えて検査をします。

  • 転んで手をついた、重い物を持った直後から痛む
  • 自分では腕が上がらないが、反対の手で持ち上げると上がる
  • 肩を動かすとゴリゴリと音がする
  • 数か月たっても痛みも動きもまったく変わらない

「五十肩だと思っていた」という方の中に、腱板断裂が見つかることは珍しくありません。自己判断で長く様子を見ず、一度診せてください。

よくある質問

五十肩は放っておけば治りますか?

時間とともに落ち着くことが多い病気です。ただし、固まる時期に動かさないままでいると、動く範囲が戻りにくくなることがあります。時期に合った過ごし方をすることが大切です。

温めるのと冷やすのは、どちらですか?

炎症が強く、じっとしていても痛む時期は冷やすと楽になることがあります。痛みが和らいで固まってきた時期は、温めてから動かす練習をするほうが動きやすくなります。

両方の肩に起こることはありますか?

片方が治ったあと、しばらくして反対側に起こることがあります。同時に両肩が動かなくなる場合は、糖尿病など全身の病気が背景にあることもあるため、一度ご相談ください。

何科を受診すればよいですか?

整形外科です。骨・腱・関節をレントゲンや超音波エコーで確認したうえで、五十肩かどうかを見分けられます。

長野市で、肩の痛み・腕が上がらない症状のご相談を受け付けています。今がどの時期かを確かめて、いま何をすべきかを一緒に整理します。

電話で相談する 026-232-2861

上野医院 整形外科/長野市三輪4-6-2(善光寺下駅から徒歩5分・駐車場あり)
受付は午前11:30まで/午後15:30まで(水曜午後・日曜は休診)

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監修:上野医院 整形外科専門医 上野 琢郎(日本人工関節学会認定医) 医師紹介はこちら
参考:日本整形外科学会「肩関節周囲炎(五十肩)」/日本肩関節学会
最終更新日:2026年9月29日
この記事は診断を目的としたものではありません。症状については医療機関にご相談ください。

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